なんでも本日5月23日は「キスの日」らしい。ちょうど1年前のキスの日に、私(羽鳥)は「キスした後に “おいしい” と言うとフラれるので注意」なるコラムを書き、多くの人から「キモい」と言われまくったのだが、今年もキスコラムを書くことにする。

私の性別は男性であり、恋愛対象も女性、すなわちノンケであるが、その昔、浜崎あゆみのような顔……なんだけど性別は男性というタイ人と、濃厚なキスをしたことがある。そしてその時、こう思ったのだ。「女の唇と男の唇はぜんぜん違うんだ!」と。

・バンコクの熱い夜

彼のことは、仮に「あゆ」としておこう。どのように出会ったのかを詳しく述べることは控えておくが、キスした場所は、なな……なんとバンコクだ。

あゆは、顔こそ化粧バリバリで浜崎あゆみ、格好も完全に女性だが、豊胸なし、女性ホルモンも一切なし、しかしながら股間あたりは全てアリという純度100%の男性だった。

薄暗くてカビ臭い、ジメジメした部屋の中、あゆと向かい合った。何事も経験。徐々に顔が近づいてきた。30センチ、20センチ……あ、あれ? 遠目からは「あゆ」だったのに、10センチの距離になると、あゆは「お化粧したタイの兄ちゃん」に見えた。

そして、唇が触れ合った……と、その時!! 

「あれ? ぜんぜん違う! 女性の唇と全然ちがうっ!!」

私の頭の中で、稲妻のような電撃が走った。何がどう違うのかを探るため、わりと濃厚に吸い付いてみると、ほう……これは……ぜんぜん違うわ。仮に女性の唇がマシュマロならば、あゆの唇はコッペパン……くらいに、「唇の硬度」が違ったのだ。

もうひとつ違ったのは、肌質というか、唇の表面。女性の唇がシルクだとしたら、あゆの唇はコットン100%てな感じだった。しかし、さらに違うなと思ったのが、その先の展開、舌を使っての濃厚なディープキスだ。

なんというか、ザ・男の舌。あゆ以外の男性の舌を味わったことはないのだが、あゆの舌をすすってみた時、はっきりと私は「これが男性の舌か……」と痛感した。

状況的には、あゆのような顔をした美人さんと舌を絡ませあっている……のだが、どうしても脳みその中では「男性&男性で舌を絡めあっている」と変換されてしまい(※事実そうなのだが)、ふと我に返ってしまう「男の舌」の食感なのである。

ちなみにその間、ずっと私の頭の中では「ちがうよ、ちがうよ!」とアラートが鳴っていた。もう一人の自分が、必死に「男だよ!? 男だよ!?」と注意喚起をしているのだ。その後、あゆと私がどうなったのかはあえて書かないことにするが、いずれにしても、「男と女のくちびるはぜんぜん違う」ということだけは覚えておいて損はないぞ。

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.