2017年3月22日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の準決勝で日本代表「侍ジャパン」はアメリカ代表に敗れ、2大会連続の4強に終わった。1点が遠い緊迫した試合展開だったが、その中で意外な方向から注目を浴びたのがトランペットや笛などの「鳴り物」による応援だ。

なぜなら、準決勝の舞台となったドジャースタジアムは通常であれば鳴り物禁止。2009年のWBCを振り返っても、アメリカの地で鳴り物による応援は認められていなかったからである。

・国内の反応

アメリカ戦が始まると、ネットでは想定外の鳴り物応援に賛否両論の声が続出。日本のプロ野球では見慣れた光景も、海外のスタジアムだと違和感があるからだからか。国内からもさまざまな声があった。まず日本国内から上がった賛成派の声を一部紹介しよう。

「鳴り物あるしそんなアウェー感ないね」
「メジャー球場で鳴り物応援してるの好き」
「鳴り物応援を聞くと安心してまう」
「鳴り物の応援があったのは良かった」
「コールの中微かに聞こえる鳴り物で安心する」

などなど。一方、否定的な意見は……

「鳴り物ほんと邪魔」
「日本の鳴り物恥ずかしい」
「てかアメリカで鳴り物やるなよ…」
「向こうの球場で鳴り物鳴らしてるのは違和感しかない」
「鳴り物がとても邪魔くさい試合だった」

といった声が見られた。では海外はどうなのだろうか。MLBの公式インスタグラムに鳴り物応援の映像が投稿されると、次のようなコメントが寄せられていた。

・海外の反応

「迷惑すぎる」
「ホント迷惑だ」
「いやだな……」
「サッカーじゃなくて野球の試合なのにな」
「テレビから騒音が聞こえたと思ったよ」

……といったように「迷惑」ととらえた人が多数。もちろん、中には「僕は好きだな」「素晴らしいじゃないか」といった声もあったが、鳴り物応援に慣れていないこともあってか、どちらかといえば否定的なものが多かった。

・各国独自の応援はあり

今回、WBCのために解禁となった鳴り物応援だが、個人的にはあり。「USAコール」と鳴り物が入り混じる応援は、国を背負っている戦いということを実感できたような気がした。4年に一度の世界一を決める国際大会。ましてや野球を広めようと始まった世界大会なので、各国独自の応援はあってもいいのではないだろうか。

参照元:Instagram @mlb
執筆:原田たかし