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いつも肉のことばかりお伝えしている私(佐藤)なのだが、魚の美味しいお店だってちゃんと知っている。夢と浪漫を感じる食堂を紹介するこのシリーズ。今回は焼き魚の美味しい食堂を取り上げたい。人気店なので本当は秘密にしたいところだけど、特別にお伝えするぞ!

このお店「大衆酒処 まこと」は、食堂と呼ぶにふさわしい場所だ。昼時はかならず満席になる人気店。新宿3丁目のにぎやかな界隈にあって、お手本のような誠実な定食を提供している。

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・いつも満席

新宿3丁目といえば、寄席の新宿末廣亭が良く知られている。その寄席から徒歩1分もかからないような場所に、まことはある。雑居ビルの地下で、表からはランチのメニュー看板しか見えない。お店を知らない人なら、入るのをためらうだろう。

昼どきにお店に入ると大抵満席だ、相席も当たり前。それでも食べたい定食がここにはある。

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・何を食べるか真剣に悩む

日替わりが1品と、焼き魚、揚げ物、刺身など常時7~8品の定食が用意されている。私はいつも迷う。どれも美味しいとわかっているから、何を食うべきか真剣に悩んでしまう。定番のさばの塩焼も良いだろうし、肉厚なアジフライも捨てがたい。やっぱり肉を食いたいから生姜焼きにすべきか……。残念ながら、この決断に正解はないのだ。なぜなら、何を食べてもウマいのだから。

そうして考えに考えを重ねた末に、私が選んだのは さばの塩焼定食(850円)。この日同行していたYoshioは、あこう鯛粕漬定食(850円)に納豆(80円)を付けた。

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さばを選んだ私だが、Yoshioのあこう鯛もウマそうに見えて仕方がない。

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こんがりと焼き目のついた鯛の表面から、ジワリと脂がしみ出している。実にウマそうだ。匂いだけでご飯1膳は食えそうじゃないか。

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・見た目でやられる

しかし私の選んださばだって負けていない。しっかりと焼き目のついた皮は、脂身を帯びて輝いて見える。このさばの焼き目を見て、思わずヨダレが出そうになる。日本人特有の感覚だろうか。いや、外国人だってこれを見たら生唾を飲むに違いないだろう。

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私のさばの方が断然ウマいに決まっている! 自分にそう言い聞かせつつ、早速食べることに。

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身は肉厚で、箸でほぐすのも楽しい。大きく身を取って、口のなかに放り込むと、芳しいさばの香りと共に、美味しさがいっぱいにあふれるじゃないか。うめぇえ。身体の芯にまで届きそうな滋味深さである。

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・明日何を食べようか?

取材で美味しいお店は何軒も訪ねた。数えきれないほど足を運んだのだが、そのなかで何軒に2度足を運んだだろうか? おそらく10軒も行っていないかもしれない。1度食べたら、2度目も食べたいと思うような店は、本当に少ないからだ。その点、ここは毎日でも通える。毎日でも通いたい。同じものを食べても最初と同じように感動するのがわかる。

だから、ここはいつも満席で、客足が絶えないのだ。明日は何を食べようか? 今、さばを食っている瞬間でも、そんなことを考えてしまう。今日だけでなく、明日も頑張る元気をもらえる店である。

・今回訪問した店舗の情報

店名 大衆酒処 まこと
住所 東京都新宿区新宿3-12-1
営業時間 11:30〜14:00 / 17:00〜23:00
定休日 日・祝日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本, 〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目12−1