北は北海道から南は九州・沖縄、海外にまで店舗を展開する和食チェーン「大戸屋ごはん処」。ここに来れば、家で食べるような和定食を楽しむことができる。その大戸屋の系列に定食屋があるのをご存じだろうか?

え!? 大戸屋も定食屋でしょ? それとは別に定食屋があるっての? 実はあるんです! 「食べ処燦々三かみ」は都内3店舗のみのガッツリ系定食屋なんですよッ! 奥さん!! 知らなかったでしょ?

・大食いにも小食にも配慮

大戸屋というと、魚を使ったメニューの印象が強い。「しまほっけの炭火焼き」や「さばの炭火焼き」などの定食を食べられるお店として、よく知られている。もちろん鶏のから揚げやとんかつなどの肉料理もあるけど、大戸屋でガッツリ食うイメージはあまりない。ヘルシーな和食を食べるお店として、利用する人も多いだろう。

今回紹介する食べ処燦々三かみは、ガッツリとした和食を売りにしている。メニューを見るとトップにチキン南蛮定食と肉豆腐定食。続いてから揚げ定食に生姜焼き定食などなど、メニューの色彩が全体的に茶色い。イイ! 実にイイ!! 男子が喜びそうなラインナップだ。モノによっては追加料金でおかず増量可能と来てるから、言うことなし! ご飯のおかわりは何杯でも無料。食いしん坊のためのガッツリ定食屋と見て間違いない。


だがしかし! 小食の人にも配慮している。たとえば食べ残した場合、持ち帰りに対応している。


さらに、おかずとご飯を減らした「3分の2定食」もある。大食いから小食まで幅広く受け入れる姿勢はとても良いと思う。


・無限ループ

今回注文したのは、生姜焼き定食(税込920円)だ。エネルギーが欲しい秋の昼下がりだったので、おかずは1.5倍増量(+300円)でオーダー。胃袋にドン! と来ることを期待して頼んだところ、その期待通りの定食が出てきた。


ご飯に味噌汁、ひじきにたくあん。それに山盛りの豚生姜焼き。いいなあ~、昭和の食堂の定食って感じ。別個にマヨネーズをつけてもらっても良かったかなあ。それにしてもいい香りだ。生姜としょう油が絡み合った匂いが唾液を誘っているよ。


個人的にはジャブジャブなくらいにタレをぶっかけて欲しかったけど、ここのはサッパリとしていて脂っこくない。非常に上品な仕上がりである。


1口食べるともう1口欲しくなる。また1口食べるとさらにもう1口。これは無限に食えるパターンだな! ご飯と組み合わせると最高のマリアージュ。間に味噌汁を挟みつつ、生姜焼き → ご飯 → 生姜焼き → みそ汁 → 生姜焼き → ご飯 →生姜焼き……と永久に続くコンボになってしまう。



都内に3店舗しかないのは残念だ。本家大戸屋なみに全国に展開して欲しい。そういえば大戸屋は、居酒屋・レストランを全国で展開する「株式会社コロワイド」の傘下に入る見通しとなった。もし仮にコロワイドの傘下になったとしても、美味しい定食を出すお店としてこれからも長く続いて欲しい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 食べ処 燦々三かみ 吉祥寺駅南口店
住所 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-5 中外ビル1F
時間 11:00~22:00(L.O.21:30)

参照元:大戸屋食べ処燦々三かみ日本経済新聞
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24