皆さんは、「ディグラム診断」をご存じだろうか? これは心理学と統計学に基づき、20の質問に答えるだけで、自分の性格が怖いほどよくわかる性格診断である。当編集部では、2013年から編集部全体の診断を受けてきた。

これまでは個人の診断から、組織全体の実相を分析してもらってきたのだが、2016年はこれに加えて、メンバーそれぞれの相性を詳細に分析してもらった。その結果、大変なことがわかってしまった! 組織を管理する人は必見!! チームのポテンシャルを計るのに、ディグラムは恐るべき威力を発揮するぞ

・統計に基づいた分析

ディグラム診断は20の質問に答えることによって、自らの「波形タイプ」を知ることができる。この波形は、心理テストとして有名な「エゴグラム」をベースに、 数万人規模のアンケート調査(定量調査)の結果から割り出されたものだ。したがって、ただの心理テストではなく、統計に基づいたデータなのである。

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・5つの要素

さてこの波形は、次の5つの要素で構成されている。CP(父性・厳しさ)、NP(母性・優しさ)、A(論理性)、FC(奔放さ)、AC(協調性)。これらの数値を折れ線グラフとして表示したものが波形となる。

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編集部メンバー、それぞれの波形は以下のようになった。各波形の簡単な説明も添えてお伝えしよう。

・編集部メンバーの波形

M型 「ノリ重視、ポジティブなムードメーカー」 和才・K.Masami・砂子間・サンジュン・Yoshio

Aボトム型 「感受性豊かでマイペース。直感を重視する芸術家タイプ」 DEBUNEKO・沢井

N型2 「論理的だが、情に厚い。縁の下の力持ちタイプ」 あひるねこ・りょう

NPトップ型 「感受性豊かで涙もろい、優しさあふれる聞き上手」 原田

N型1 「優しく温和だが、人に流されやすい献身タイプ」 小千谷

台形型2 「奉仕精神が旺盛、冷静で優しいしっかり者」 Nekolas

FCボトム型 「優しく真面目でおとなしい教師タイプ」 篠宮

ACボトム型 「ポジティブで明るく、自信たっぷりの親分・アネゴ肌タイプ」 瓦野

FCトップ型 「明るく元気、フットワークも軽いムードメーカー」 GO羽鳥

CPボトム型 「頼り甲斐がないところもあるが、明るくノリが良い人気者」 K.ナガハシ

U型1 「自他ともに厳しい、人見知りな職人タイプ」 こやぎ

W型 「論理的でクールなクレバータイプ」 中澤星児

逆N型3 「こだわりが強く、感受性豊かな直観行動タイプ」 佐藤

・個人の場合、FCが高い方が楽

個人の波形で見た場合、FC(奔放さ)の値が高い方が割と気楽に過ごせるようだ。この中の波形で見るとFCトップ型の羽鳥、逆N型3の私(佐藤)は、いわば好き勝手にやっていると言って良いかもしれない。

・組織の場合、NP・ACが高い方がバランスが良い

しかし組織で見た場合、FCが高い人ばかりだと、一向にまとまらない。初期の当編集部はまさしくA(論理性)の低い人物の集まりであり、檻のないサファリパークのようであった。現在(2016年7月)はNP(優しさ)やAC(協調性)の高い人が増えて、かなりまとまりのある集団になってきたようだ。

それを踏まえて、全員の相性を総当たりで分析してもらったところ、衝撃的な結果となった!

・相性度の高いメンバー4名

相性度は100を最大にして、数値が高ければ高いほど相性が良い。逆に最低はマイナス100、低ければ低いほど相性が悪いことになる。比較的全員と良好な相性との結果が出た4名は以下の通り。

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あひるねこ・りょう・Nekolas・原田たかし。この4名は誰とでも仲良くできる、優しさと協調性を兼ね備えた人物たちである。全体でもっとも相性が良いのは、原田とNekolas で相性度は “66” だった。一方、全員との相性が良くない4名は以下の通り。

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・相性度の低いメンバー4名

佐藤・中澤星児・GO羽鳥・篠宮。この4名は、ほとんどのメンバーとの相性度がマイナスであり、優しさと協調性を兼ね備えたメンバーたちとの間でも、不仲の度合いが高い。最悪だ……。特に私と中澤の相性はマイナス50で、全メンバー中でもっとも相性が悪い。出会ってはいけない2人だったのである。

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・個別の相性の良い人ランキング

さらに掘り下げると、この相性診断でスゴイことがわかってしまう。組織における個人の相性の、順位までわかってしまうのだ。たとえば、原田は先に述べたように、Nekolas との相性がもっとも良い。1位Nekolas に続く相性の良さは次のようになる。

・原田と相性のよい順位

1位 Nekolas(66ポイント)
2位 あひるねこ (52ポイント)
2位 りょう (52ポイント)
4位 和才 (36ポイント)
4位 K.Masami (36ポイント)
4位 砂子間 (36ポイント)
4位 サンジュン (36ポイント)
4位 Yoshio (36ポイント)
9位 DEBUNEKO (31ポイント)
9位 沢井 (31ポイント)
9位 K.ナガハシ (31ポイント)
12位 こやぎ (30ポイント)
13位 羽鳥 (29ポイント)
14位 瓦野 (28ポイント)
15位 小千谷 (27ポイント)
16位 篠宮 (18ポイント)

半数以上のメンバーと良好な相性にある。原田がいかに組織のなかで、愛される人物であるか、理解できると思う。その一方で、驚いたことに誰とも良好な関係が築けないクズがいる。

・「人を人とも思わない」波形の人物

19人もいるなかで、ひとりとして仲良くできないどうしようもない人物だ。おそらく、自分勝手で他人に厳しく、論理性と協調性に著しく欠けており、また優しさも持ち合わせないような、手のつけられない人物。その者の波形を「ディグラム診断」の書籍で確認すると、「人を人とも思わない」と書いてある……。そんなヤツが組織でやって行ける訳がない。その人物とは……。

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・7年経ってもいまだに馴染めていないのか……

私(佐藤)だ……。相性1位のNekolas との間でさえ、数値は “7” しかない。誰とも仲良くできないではないか……。いや、これは今に始まったことではなく、昔からどこに行っても馴染めない気がしてたんだよな~。まさかロケットニュース24に携わって7年も経って、いまだに馴染めない自分を発見してしまうとは……。

もしかして、昔から私が友達と思っていた人たちとも、相性が最悪だった可能性はある……。もしかして、私が友達と思っていた人たちは、私を友達と思っていなかったのか? ちょっとショックだけど、まあいいや! だって人を人とも思ってないんだから。それが俺だから!

・組織管理社は要チェック

という訳で、組織を管理する人は、一度ディグラム診断で組織分析してみるといい。なぜチームがウマく行かないのか、どんな波形タイプの人を、今の組織に入れるべきか。そこらへんが見えてくるかもしれないぞ! 私はみんなとちょっとでも仲良くできるように頑張るぞ!!

取材協力:ディグラムラボ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼誰とも相性度の良い、Nekolasの波形。優しさと論理性が高い

▼同じく、相性度の高い、原田の波形。優しさがとても高い

▼一方、比較的相性度の低い羽鳥。奔放さマックスの自由人

▼誰とも仲良くできない、どうしようもない性格の佐藤。論理性と奔放さの落差が激しい。そのクセ厳しい……
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