パクチーが好きな人は意外と、いや、かなりいるようである。以前の記事で紹介した、東京・中野にある「タイ屋台999(カオカオカオ)」。その反響は大きく、パクチニストの数の多さがうかがえた。
しかし、あらかじめ言っておくが、この『ダイナマイトラーメン』は生半可なパクチニストが立ち入るべきではない魔物だ。まず、総重量が6.5kg、パクチーが最大2kgであるという時点でちょっとどうかしている。そのどうかしているメニューを……食べてきた!
・ダイナマイトラーメンチャレンジ
JR中野駅北口にある「タイ屋台999(カオカオカオ)」が、とんでもないことを始めてしまった。2016年5月11日。総重量が最大6.5kgという、その名も『ダイナマイトラーメン』が登場したのだ。サンジュン記者、佐藤記者、Yoshio記者、そして私(あひるねこ)で挑戦してきた。
4名以上からチャレンジ可能な『ダイナマイトラーメン』は、4人前の大盛りラーメンにパクチーを山ほどトッピングできる。パクチーの量は400g、800g、2kgから選べるので、当然2kgをチョイスじゃ! 料金は以下の通り。
・ラーメン(1人前) 税抜999円
・パクチー400g ⇒ 1人 税抜200円
・パクチー800g ⇒ 1人 税抜400円
・パクチー2kg ⇒ 1人 税抜999円
完食すると、なんと以下の特典をゲットできるぞ。
・ラーメン+パクチー400g完食 ⇒ 次回来店時にパクチー食べ放題が無料
・ラーメン+パクチー800g完食 ⇒ 完食から3カ月間パクチー食べ放題が無料
・ラーメン+パクチー2kg完食 ⇒ パクチー食べ放題が一生無料
一生無料て! これはやるしかねぇぇぇぇえええ!! しかし、この『ダイナマイトラーメン』は我々の予想をはるかに上回る化け物だったのだ。
・パクチーの怪物
店員さんが持ってきた怪物の異様な迫力に、周囲の「こいつらマジか」という視線が刺さる。高く積まれたパクチーの山・山・山……。何だこれは、これからどこかに出荷でもするのか。もはやどこから手を付けていいのかわからない。これは本当に現実なのだろうか。パクチニストにとっては天国だろう。
・チャレンジ開始
制限時間は2時間半。いざ、実食! パクチーは終わりが見えないくらいの量があるので、何も遠慮はいらないぞ。パクチニストのサンジュン記者はこの時点ですでに、理由は不明だが昇天していた。パクチーをかき分けると姿を現す米粉麺とトムヤムスープは、辛いけどあっさりとした味わい。
・パクチニスト絶賛
一心不乱で食べ進める我々。サンジュン記者も「生のパクチーと火を通したパクチーを両方食べられるのがいいね。スープもトムヤムクン系だから相性も間違いない」と大絶賛だ。これ、けっこう余裕なんじゃね? 成功を予感する我々。しかし、その希望は粉々に砕かれることになる。
・過酷な戦い
パクチーがいっこうに減らねぇ……。麺はいい。しかしパクチーが減らねぇ。やはり2kgは多すぎたのか。このチャレンジは思った以上に顎を酷使する。挑戦する場合は、なるべくスープに浸かって柔らかくなったパクチーから食べた方がいいと忠告しておく。1時間たたずして、4人の口数が一気に減り出した。
・世界一ウマいアイス
手と止めつつあった我々を救ったのは、注文した『アイス盛り合わせ』であった。う、うめェェェェェェエエエ! ウマすぎる。アイスがウマすぎる! いい年こいた大の大人がアイスに興奮するという不気味な光景。『ダイナマイトラーメン』攻略にはこのような口直しも必須なのだ。まだだ、まだ戦える!
・敗北
その後も奮闘する我々であったが、パクチーの壁は厚かった……。もうこれ以上1歩も前に進めない。箸を口に運ぼうとすると手が震える。口に入れたパクチーをどうしても飲み込めない。店員さんの「え! あと少しじゃないですか!!」という声も虚しく、我々はついにギブアップしたのであった。無念。
・勇敢なパクチニストよ
個人的には、この日だけで人生3回分のパクチーを食べた気がする。正直、しばらく見たくない。タイにも旅行に行きたくない。もしパクチーならいくらでも食べられるという人がいれば、我々の代わりにぜひ完食してくれ。健闘を祈る。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 タイ屋台999(カオカオカオ)
住所 東京都中野区中野5-53-10
時間 ランチ11:30~14:00 / ディナー17:30~翌1:00
休日 月曜日(月曜日が祝日の場合は営業)
参考リンク:タイ屋台999(カオカオカオ)
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼おい……
▼おいおいおい……
▼ダイナマイトラーメン(パクチー2kg)
▼やべぇぇぇぇぇええ!
▼高く積まれたパクチーの山・山・山
▼ダイナマイトラーメンチャレンジ、スタート!
▼米粉麺とトムヤムスープは、辛いけどあっさりとした味わい
▼サンジュン記者「生のパクチーと火を通したパクチーを両方食べられるのがいいね」
▼これ、けっこう余裕なんじゃね?
▼いっこうに減らねぇ……
▼生粋のパクチニストもこの有様だ
▼『アイス盛り合わせ(税抜450円)』
▼いい年こいた大の大人がアイスに興奮するという不気味な光景
▼アイスうめェェェェェェエエエ!
▼しかし、もうこれ以上1歩も前に進めない
▼ついにギブアップ
▼勇敢なパクチニストよ、健闘を祈る