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所狭しとひしめき合うビル、途切れない人の波……上京した当時は辛くて仕方がなかったそれらのことにもいつしか慣れて、気づけば普通に暮らしている東京ライフ。“慣れ” とは偉大である。今考えると、一歩を踏み出した時が一番大変だった。

「現在、そんな一歩を踏み出そう」という人、もしくは「過去に一歩を踏み出した」人に是非見てもらいたい動画がある。マンガ家・窪之内英­策(くぼのうち えいさく)さんが描いた約3分間のアニメ『サヨとコウの出発』だ。鉛筆でリアルタイムに描き出されていく主人公の女の子の気持ち……マジ突き刺さってくるんですが……。

・乗り換え案内サービス「駅すぱあと」のスペシャルムービー

この動画は、乗り換え案内サービス「駅すぱあと」がマンガ『ツルモク独身寮』で知られる窪之内英­策(くぼのうち えいさく)さんとコラボして制作したスペシャルムービーである。ストーリーは以下の通りだ。

・ストーリー

変わりたいと願いながらも一歩を踏み出せずにいる女子高生の妹・サヨと、自分なりの夢­に向かって真っすぐに生きようとする大学生の兄・コウ。日々もどかしさを募らせていく­サヨに、コウが送ったメッセージとは…?

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・美しく切なく背中を押される3分間

映像を見てみると、温かい線で描かれるキャラは生き生きとしており繊細だ。思わずサヨの苛立ちや不安に自分を重ねてしまう。カット数はそこまで多くはないように見えるが、表情が豊かに動いて見えるところも秀逸。圧巻なのはシャボン玉がサヨの周りを飛ぶシーンの美しさ。見終わった後の切なさが3分と思えねェェェエエエ
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・ネットの声

それにしても、サヨはかわいいし、コウみたいなお兄ちゃんが欲しかった! この映像に対するネットの声は以下の通りである。

「素敵すぎる。もっとアニメ見たい!」
「こういうのに、ずっと弱い」
「コレいいなあ」
「いい動画」
「現代の若者の気持ちを丁寧に描いています」
「すてき筆致」
「素敵すぎてずるい」
「窪之内先生の描く女の子は可愛いなぁ」
「涙出てきた」
「広告で久しぶりに最後まで観た人は、俺だけじゃ無いはず!!」
自分と一致して気づいたら涙を流していた
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・窪之内先生のコメント

どうやら、ネット民たちの心にも突き刺さったようだ。また、この作品に関して、制作者である窪之内先生は以下のようなコメントを寄せている。

「幼い頃、飛ばしたシャボン玉。
それは脆く儚く、それでも高く、あの雲に届けと願いを込めて吹きました。
光に反射するシャボンの虹色、それは未来への希望の色。
『今でも吹いてる?』
そんな想いを込めた作品です。
観ていただいた皆さんにシャボン玉が届くことを願って。」

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なお、バックのBGMはコトリンゴさんが担当しているという。空白をうまく使っているような音数の少なさで奏でられるピアノが、切ない雰囲気に大きな影響を与えていることは言うまでもないだろう。
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新しい一歩を踏み出す時について回る不安な感情。その一瞬を切り取ったこの作品は、一歩を踏み出す勇気が出ない人には必見の内容だ! 窪之内先生の繊細なタッチとサヨが踏み出す瞬間は是非、動画で確認してみてくれ!!

参照元:YouTube駅すぱあと
執筆:中澤星児

▼切なさが3分と思えねェェェエエエ!