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美味しいカレーを求めてさまよい歩く、カレー探求。今回は、これまで食べたカレーのなかで、もっともその見た目が、一般的なものとはかけ離れたメニューである。かけ離れているといっても、奇妙キテレツという訳ではなく、パッと見たらカレーとは思えない代物だ。

お店は、東京・神楽坂の「龍公亭」。ここは明治22年創業の老舗中華料理店である。定食屋ならまだしも、老舗中華料理店でカレー? 実際に注文してみると……、これどう見ても中華丼じゃないの!? しかし食べてみると、完全にカレー!

・広東料理の老舗

お店は神楽坂のど真ん中にある。オシャレな飲食店の立ち並ぶ界隈。本格的な広東料理が食べられる店として有名だ。テレビや雑誌でも取り上げられたことがあるそうだ。

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・不自然に見える「カレーライス」の文字

ランチメニューを見ると、“飯” の項目にチャーハンや天津飯と並んで「カレーライス(1200円)」の文字。これが何とも不自然な感じがする。店構えがそうさせているのかもしれないが、何だかカレーライスの字面が妙に見える。あるべきではないものが、当たり前の顔をして、そこにあるように見える。

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・中華丼?

他の客の多くが日替わりランチを注文するなか、私(佐藤)はカレーライスを注文。いわゆる欧風カレーを想像していたのだが、出て来たのは私がイメージしたものと随分違った。これ中華丼でしょ?

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・食べるとカレーッ!!

エビ、イカ、タケノコ、キクラゲ、ピーマン、タマネギ……。盛られた具材を見る限り、中華丼のように見える。しかし匂いはほんのりカレー。カレー臭というヤツか。ルウというよりも、あんかけに近いその感じは、たしかに中華丼なんだけど、食べると……。カレー! これカレーだ!

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カレーの香ばしいかおりと味は、意外にも中華丼でお馴染みの具材と良く合う。そして後味がサッパリとしているのも特徴だ。ちなみにこのメニュー、まかないから誕生してメニューに昇格したのだとか。ちょっと変わったカレーを食べてみたいという人に、オススメしたい。

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・今回訪問した店舗の情報

店名 龍公亭
住所 東京都新宿区神楽坂3-5
営業時間 11:00~15:00、17:00~22:00
定休日 なし

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24