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全国各地に、その土地独特の風習や文化がある。おそらく島根県出雲市の「平田一式飾(ひらたいっしきかざり)」もそのひとつではないだろうか。これは陶器や金物などを使って、人物像やキャラクター像、歴史上の場面などを作り上げる民族芸術である。

実は島根県出身の私(佐藤)も、あまり身近に触れたことがなかったのだが、最近帰省した時にその展示館を訪ねた。すると、かなり制約のあるなかで、いろいろなモノが作られているとわかった。しかしその難しさゆえに、愛らしいアンパンマンがちょっと怖くなっている気が……。

・展示館

私が訪ねたのは一畑電鉄の雲州平田駅から、徒歩7~8分のところにある、平田一式飾ほんまち展示館だ。ここは入場無料でなかに入ることができ、撮影も可能。管理している方もいる様子がなかったので、若干心配になったくらいである。

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・ひとつのモノ

一式飾は、ただ陶器や金物を使って像を形作っている訳ではない。たとえば陶器なら陶器だけ、自転車部品ならそれだけを使わなければならない。その一方で、仏具や文房具など同じ用途のモノだけを使うという解釈もあるようなのだが、とにかく決まったモノしか使うことができない。それゆえの「一式」飾りなのである。

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・穴をあけたりしてはいけない

さらに難しいのは、それらのモノを変形させることができない。割ったり穴を開けたりしてはいけないという。仮に像を解体することになっても、再利用できる状態を維持しなければいけないのだとか。これはかなり厳しい制約ではないだろうか。ちなみにその起源は、疫病を鎮めることに始まったのだとか。

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・海老、超強そう!

陳列されている作品を見ると、陶器を使ったものが多く、いずれの作品も独特なモザイクを描いている。これは作るのに苦労したに違いない。なかでも圧巻だったのは、自転車部品だけで作られた海老だ。めちゃくちゃ強そうじゃないか。口からビームとか発しそうなほど無骨でカッコイイ。

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・アンパンマンの目が……

さらに目を引いたのは、アンパンマンとばいきんまん。ばいきんまんは割と愛らしい感じなんだけど、アンパンマンの目がちょいと怖い。良くみると、頭の一部は色違いの皿を使って、かじられた雰囲気が再現されてはいる。細かい作り込みは素晴らしい。ただ、ちょい怖い、目が……。

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もしも島根・出雲市を訪ねる機会のある人は、ぜひ一度見て頂きたい。これらの像がひとつのモノ、もしくはひとつの用途のモノで作られていることに驚かされるはずだ。

参考リンク:平田一式飾
Report:佐藤英典
Photo:RocketNews24.

▼ガラスの器などで作られた『アナと雪の女王』
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▼歴史を感じさせる作品だけでなく……
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▼機関車トーマスもあった。良くできてる
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▼顔はちょっと怖い……
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▼自転車部品でできた海老が超強そう
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▼映画『トランスフォーマ―』とかに出てきそうだ
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▼あ、アンパンマンだ!
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▼ばいきんまんはカワイイね
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▼あ、アンパンマン?
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▼アンパンマンッ! アンパンマーーーンッ!!
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