ステキな男性の条件の1つとして、よく言われているのが「隠れ家的なお店を知っている」である。普段なら通り過ぎてしまう場所にひっそりと店を構え、店独自のおもてなしと一級品の味を提供する。そんなお店で気取ることなく、「ただいま~」なんて言ったら……大人の魅力も大放出されるというものだ。

そんなわけで今回、知る人ぞ知る名店を探しにやってきたのは大阪の都島。どうやらここには、隠れ家感MAXのうどん屋があるらしい。聞けば、「たまには変化球デートを楽しみたい」という人にもオススメみたいだぞ。さっそく紹介していこう!

・『隠れ家』

地下鉄谷町線、都島駅の5番出口から2分も歩くと、噂のうどん屋『隠れ家』に到着する。だが直球過ぎる店名の通り、注意して歩かないとお店を見つけることはできないだろう。

よくよく見ると、串カツ屋と居酒屋の並びにある一般家庭らしき玄関に、「隠れ処 うどん」と書かれた小さなのれんが垂れている。のれんをくぐると、大人1人がやっと通れる狭い通路があるぞ。まさに隠れ家への秘密通路、狭ければ狭いほど秘密感が増してテンションは上がる!

・家すぎる……

さあ、気になる店内はというと、入口で靴を脱いでからテーブルに着席するまでは約10秒。その間、頭の中では「家かよ」というツッコミが無限に繰り返されることになる。テーブルの周りには、テレビや台所、地球儀に謎の賞状まで飾ってあるのだ……。

「変化球デートの参考に」とは思ったが、ここまでキレのある変化球を投げてくるとは。思っていたのと多少の誤差はあるが、確かにここなら初めてでも気取ることなく「ただいま~」と言える気がする……。

・70代店主のチャレンジ

聞くところによると、ここの店主は、もともと同じ都島区で『四国うどん いろは』を経営していたらしい。2011年に店を閉じたが、当時からの根強いファンの要望もあって、2年ほど前から、自宅を改装した隠れ家を始めたそうだ。

営業時間は昼の2時間のみだが、お客さんは次々とやって来て、筆者が気づいた頃には満席に。常連さんなのか、メニューを見ないで注文している人がとても多かった。皆が同じテレビ番組を見ながら、1つのテーブルで食事をしている様子は親戚同士のようにも見える。

・クオリティは家レベルではない

うどんの味は、当たり前だが、家庭で出てくるレベルを遥かに超えていた。出汁の効いた上品なつゆと太さの違う平打麺が、お互いに絶妙なパスを出していてウマい! また、食後にはコーヒーも出してくれる。一息ついてから店を出られるというのは嬉しい。

今回、筆者は天ぷらわかめうどんを食べたが、メニューをノールックで注文する人の「カレーうどん率」がやたらと高いように感じた。おいおい気になるぞカレーうどん。そんなわけで、知る人ぞ知る隠れ家的な名店、気になった方がいたら、ぜひ足を運んでみてくれ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 隠れ家
住所 大阪府大阪市都島区都島北通1-2-3
営業時間 11:30~13:30
定休日 日曜・祝日

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼都島駅5番出口からすぐの通り

▼小さなのれんを見逃すな

▼狭い路地の先にお店があるぞ


▼店内は自宅を改装した仕様になっている



▼メニュー

▼以前からのファンも多いという