『ロングバケーション』や『振り返れば奴がいる』など、90年代にヒットしたドラマの再放送を見ると、髪型やファッションに90年代臭が漂っていることに気付く。当時は普通だと思っていたことが、今はダサかったり、逆にダサいと思っていたことが今見ると刺激的だったり……。
現在、中国女性100年間のファッションの変化を1分にまとめた映像が話題になっている。1人の女性のヘアスタイルとメイクを変えるだけで100年を表現するこの映像は、もはやファッションを超えて人の歩みを見ているようだ。おじさん、ちょっと感動しちゃった……。
・ヘアスタイルとメイクを変えるだけなのに歴史を感じる
モデルは中国人の女性リア・リーさん。映像はリーさんの顔のみを映し、ヘアスタイルとメイクを変えるだけで1910年~2010年までのファッションを表現する。当初、「そんなに変わるのか?」と思ってた私(中澤)は映像を見て度胆を抜かれた。これは……歴史を感じる! スゲェェェエエエ!!!
・年表と照らし合わせてみる
中でも私が好きなのは1970年代。ちょっと菅野美穂さんに似てる。また、1980年代もいい。仲間由紀恵さんみたいだ。ってか、リーさんむちゃくちゃ美人だな……。そういった見方をしても楽しいが、ファッションの変化を年表に照らし合わせてみると興味深い。大まかな年表は以下の通り。
1910年 清朝 最後の皇帝・宣統帝の時代
1920年 中華民国 モンゴル独立前
1930年 中華民国 1年後、満州事変が勃発
1940年 中華民国 1年後、太平洋戦争が勃発
1950年 中華人民共和国 毛沢東の時代
1960年 中華人民共和国 大躍進政策が終結
1970年 中華人民共和国 前年69年中華人民共和国が国連常任理事国
1980年 中華人民共和国 毛沢東の時代が終わる、アメリカと国交正常化
1990年 中華人民共和国 97年、香港が返還される
2000年 中華人民共和国 前年、マカオが返還される
2010年 中華人民共和国 現在
・海外の声
この映像にはたくさんの人々が感動したようだ。公開から約1週間経った現在、122万再生1万いいねを突破し、世界中からコメントが寄せられている。以下が海外の声である。
「リーさんむっちゃかわいいやん」
「あんたもかわいいがな」
「これ、オランダでできる? 特別なヘアスタイルがない気がするけど」
「2010年はどの国でもパーマが流行ってる(笑)」
「80年代は人類の暗黒期……」
「肌の色の変化に注目しよう」
「日本をお願い!!」
「タイをやって!」
「アルゼンチンやってよーーー」
──ヘアスタイルとメイクだけでも多くのことが表れるものである。ファッションとは人が生きてきた “道” そのものなのかもしれない。また、この映像を制作しているCut.comは、他にもドイツ、アメリカ、ロシア、インド、ブラジルなどなど、様々な国のバージョンを公開している。是非見てみてくれよな!
▼中国女性100年間のファッション
▼変化しすぎなアメリカ男性100年間のファッション
▼西と東で全然違うドイツ女性100年間のファッション