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日本で最後にニホンオオカミが見つかった場所と言われている奈良県東吉野村は、県民でも足を運ぶ機会が滅多にない超辺鄙(へんぴ)な地。だが、そんな場所にキノコ好きは絶対に行くべき店があるので紹介したい。

その名も『きのこの舘(やかた)』! 自家製無農薬栽培のシイタケやブナシメジを使ったキノ料理が「これでもか」というほど、存分に楽しめる。王道の “網焼き” をはじめ “シイタケのおつくり” など、ここでしか味わえないキノコの幸に、よだれが止まらないぞ。

・キノコ好き必見! 地元民にも人気の『きのこの舘』

奈良市から車で2時間弱、山々に囲まれた東吉野村に到着。記者はこれまでにも何度か同村に行ったことがあるが、コンビニはおろかスーパーもないので、食事に困るなぁ……と思っていた。村人もたまには外食をしたかろう。そんな時の強い見方がココ『きのこの舘』だ!

お店の前には、きのこを養殖するためのポットがズラリ。見るからに美味しいきのこが食べられそうな雰囲気だ。地元の人らしきお客さんの姿もちらほら……「これは期待できる──」店頭のメニュー看板を見てみると、すべての料理の価格が低めでコスパもよさそう!

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いざ店内に入ってみると、昔ながらの囲炉裏がドンと構えていて、タイムスリップしたような感覚に。迎え入れてくれた店員さんもとても気さくでオープンだ。田舎のおばあちゃんの家に帰って来たようなアットホームな雰囲気で、ホッと落ち着ける。

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・お腹一杯キノコを食べられる “きのこフルコース” がおススメ! 

メニューが豊富でどれを頼むか迷うが、絶対に一度は食べてほしいのが “きのこフルコース” ! 2000円で「きのこあみやき・しいたけつくり・しいたけ味噌焼き・しめじ酢の物・きのこ佃煮・大根もち・きのこご飯・きのこ汁」などが食べられる、キノコ尽くしのコースなのだ。

さっそく注文すると、皿いっぱいに盛られた “あみやき” 用のキノコが運ばれてきた。シイタケとブナシメジとエリンギ……どれも立派な大きさ。スーパーで売っているものより二回りほど大きい。まずはそのキノコを目の前の囲炉裏で焼きながら食べる。

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パチパチと音を立てながら、じっくりとキノコに火が通っていく。キノコからじわりと水分が出てくる瞬間を見られるのが嬉しい。「これは……美味しくない訳がない!」期待に胸を膨らませながら、焼きあがったものに生姜醤油をつける。

さすが丹精込めて作られているだけあって、一つひとつの味がしっかりしている。素材のうま味がギュッと詰まっていて、口から鼻に抜けるキノコの香りがタマラナイ。特にシイタケが、かなジューシーでクリーミー。病みつきになる美味しさだ。

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・シイタケを生で食べる “しいたけつくり” が目玉

続いて出てきたのは、同店イチオシの “しいたけつくり” ……そう “つくり” というからには、もちろん生での提供だ! キノコを生で食べると、あたるイメージがある。だが、店員さんによると「新鮮なキノコは生で食べられるんよー」とのこと。

内心ちょっとビビりながら、箸を伸ばし口に運ぶ。味付けは生姜醤油だ。噛み心地は火を通したものよりもサクサク。正直「めっちゃ美味しい~」という訳ではないが、食べ慣れたらクセになる味かもしれない。森のような香りが印象的だった。

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そこからキノコ味噌焼き、キノコ入りの大根もちと続き、シメは “きのこごはん” と “きのこ汁” 。お腹を包み込んでくれるような、優しい味付けにほっこり。コース内容は時期によって多少の変化があるが、主に10品ほどの提供してくれる。1品1品のボリュームもかなりのものだ。

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・キノコ狩り体験もできる

さて、お腹がいっぱいになったところで最後のお楽しみが待っている! そう、 “キノコ狩り” だっ!! 食事処に併設されている、培養室でキノコを好きなだけ採ることができる。今の時期に採取できるのは、シイタケとシメジの2種類。

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最近までエリンギなども育てていたらしいが、作り手がいなくなってしまったとのこと。残念……。採取方法は簡単で、シメジの場合はポットから生えているものを手でもぐ。シイタケの場合は菌床から伸びているものをハサミで切るだけ。

イチゴ狩りなどと比べて、かなり簡単に取れてしまうので気が付けばカゴいっぱいに……記者の場合は、体験料も含めて1000円と超お得! お土産にもぴったりだ。大人も子どもも楽しめるので、家族で体験してみるのもいいかもしれないぞ。

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紹介した “きのこフルコース” は、冗談抜きでお腹からキノコが生えてくるんじゃないかというほど、思いきりキノコを食べられるコースだった。このコース以外にも、“きのこの釜飯” (1300円)や “きのこご飯定食” (850円)、 “きのこカレーうどん” (650円)など気になるメニューばかり。

全国のキノコファンに、胸を張っておススメできる『きのこの舘』。キノコ好きはもちろんのこと、そうでなくとも遠方からでも行く価値がある名店だ! 食欲の秋、思う存分、旬たけなわのキノコを味わってもらいたい!!

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 食夢工房 きのこの舘
住所 奈良県東吉野村鷲家1601
時間 9:00~19:00
定休日 木曜日

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼目印はキノコの看板

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▼ “きのこフルコース” のメニュー

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▼素材そのものの味を楽しめる “あみやき”

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▼キノコが汗をかいてきたら、食べごろだ

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▼生姜醤油をつけて食べる

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▼初めて食べた “しいたけつくり”

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▼キノコの味噌焼きは半端ないうまさ

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▼シメジが中に入った、モチモチの “大根もち” もかなりウマい!

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▼ “きのこの酢の物” って新しい味だった……

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▼ “きのこの炊き込みご飯” 安定のおいしさでほっこり

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▼ “きのこの天ぷら” も最高!

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▼デザートにもキノコ

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▼村の名物 “あまご” も美味しかった

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▼メニューがかなり豊富だ

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▼シメジの培養室

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▼シイタケもいっぱい作られていた

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▼キノコ狩り体験で、キノコをカゴいっぱいに採った

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▼童心に戻って楽しめるキノコ狩り

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キノコとったどー!

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