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おいっす、佐藤っす。今の仕事に就いてからいろいろなお店を訪ね歩いてきたけど、国内でもまだまだ知らない料理があることに驚かされる。いやはや40年も生きてきて、新しい驚きに触れるのは愉快なことですよ、本当に。

さて、今日紹介するのは、東京でもごく一部の地域で親しまれている丼だ。皆さん、「純レバ丼」という料理をご存じだろうか? 私も最近まで知らなかったのだが、ピリ辛のレバー炒めとネギをたっぷりご飯の上に乗せたシンプルな一品だ。これが驚くほど美味しい! 知られざる料理は遠くではなく、意外と近くにあるものだ。

・駅からちょっと遠いけど

訪ねたお店は、JR錦糸町駅から徒歩約10分のところにある「菜苑」だ。実は錦糸町駅からもそのお隣の亀戸駅からも、同じくらい離れている。近道はないので、空腹を楽しみながら歩くしかないそうだ。この道の先には、美味しい料理が待ってるぞ。

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・ニラ抜きで純

そもそも純レバ丼とは何なのか? 「レバー」はわかる、もちろん「丼」もわかる。「純」はナニ? 純はレバニラから「ニラ」を抜いたから、純粋なレバー炒めということらしい。つまりわかり易くいうと、レバー丼だ。「純」とつくところに、何か特別なものを感じる。

・昼時はきっと満席

お店は厨房を囲むようにカウンター席があり、壁際にも3~4席小さなカウンターが設けられている。私がお店を訪ねたのは、ランチが終わる時間の15時前。すでに客足は途絶えていたのだが、昼時は満席になるに違いないだろう。ここの純レバ丼(1100円)を食べてそう確信した。

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・輝かしきレバー

器には山盛りのネギが盛られ、その下に隠れるようにレバーが潜んでいる。控えめな存在に見えるのだが、ネギの下から覗くその姿が輝かしく見える。褐色に色づき、ところどころに散りばめられた唐辛子の赤色が映える。しょう油と生姜、そしてほのかなニンニクの香りが、食欲を呼び立てているようだ。ク~ッ! 猛烈にウマそうじゃないか!!

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・辛味、旨味、薬味が三位一体

一口食べると、パンチのある辛味が口のなかに広がる。これは思っていたよりも、力強い味だ。噛むごとにレバーの旨味が、その辛味を上書きしていく。辛味と旨味の激しいせめぎ合いのなかを、薬味のネギがさわやかな仲裁役として、割って入ってくる。この3つの味が織りなすコントラストが大変絶妙だ。均衡と調和、三位一体の味の共演である。ウマし!

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・ビール飲みてぇええッ!!

これ、夜なら絶対ビール飲んじゃうよ。いや、今すぐにでもビールを飲みたいくらいだ。なぜなら、パンチのある辛味がまるで「ビール飲んじゃえよ、グイっと喉の奥に流し込んじゃえよ」、そうささやいているようだ。

夏場に汗だくになって、純レバ丼をかっ込みながら、ビールをグーッと飲み干してぇえ! 駅からちょっと遠いけど、これを食うために歩くのは全然損じゃない。純レバ丼未経験者はチェックだ!

・今回訪問した店舗の情報

店名 菜苑
住所 東京都江東区亀戸3-1-8
営業時間 12:00~15:00、17:00~2:00
定休日 日曜・第4月曜

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.

▼JR錦糸町駅からも亀戸駅からも徒歩約10分、菜苑
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▼食べてる! 純レバ
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▼これが純レバ丼である!
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▼大量のネギの下に潜む、照りの美しいレバー。見てるだけでヨダレが出る!
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▼ウマそう~ッ! そして食べるとウマい~ッ!!
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▼薬味が味を引き立てる。当然ご飯との相性はパーフェクトだ
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▼ちなみにチャーシューメンのチャーシューも……
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▼とろけるほど美味! 近所にあったら毎日来たい
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