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2012年7月、飲食店で生食用としての提供が禁止された牛のレバー(肝臓)。それに伴い、国内で牛レバ刺しは2度と食べられなくなってしまった。私(あひるねこ)も含め、レバ刺し好きにとってあまりにも悲しい出来事だったわけだが、やはり安全には代えられない。

あれからもう4年か……。そんなある日、衝撃的なニュースを耳にした。なんと、牛レバ刺しを食べられるお店が新しくオープンしたというのだ。え、違法に!? 一体どういうことなのか。お店に潜入した私が見たものは、紛れもなく牛レバ刺しだったのである!

・レバ刺しが食べられるお店とは?

生の牛レバーを提供して経営者が逮捕される、という事件も実際に起きている中、こんな堂々とオープンして大丈夫かいな。雑居ビルの1室で看板も出さずに営業とかしてるの? 非合法でアンダーグラウンドな世界を想像しながら、JR西荻窪駅を出て歩いてすぐ。

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なんか思ってたのと全然違う、レトロな雰囲気のお店「もつ吉 西荻窪店」がそこにはあった。「もつ吉」は荻窪にもあるが、レバ刺しを出しているのは西荻窪店だけらしいので気を付けてくれ。

・感動の再会

メニューを見ると、マジで牛レバ刺しがある。あるぞぉぉぉおお! もちろん生なわけではなく、低温調理というフレンチ仕込みの調理法が用いられているのだ。加熱はしているんだな。お店によると、実現に3年もかかったという技術。堪能させていただきやす。

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こ、これは……! すごい、牛レバ刺しだ!! ややピンク色が強いが、間違いなく牛レバ刺しがそこにあるという事実。圧倒的事実。うおおお、久しぶりだなぁ! お前に会いたかったぞ~(涙)。この『牛レバー刺し(税抜800円)』は、1テーブル1皿のみという貴重な代物。大事に大事に食べよう。

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・レバ刺しそのもの

ごま油と塩をつけてゆっくりと口に運ぶ。レバ刺し特有のまったり、ねっとりとした食感。レバ刺しやん……。レバ刺しだよこれ! ウマぁぁぁぁああ!! たしかに完全に生の味というわけではない。加熱されているのはわかる。しかし、限りなくレバ刺しなんである。

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驚いたのが、とにかく甘い。肉の甘みがジワ~っと出てくる。これは低温調理によるものなのか? レバー自体の質の良さもあると思うが。いや、今はそんなことどうでもいい。数年ぶりに激ウマなレバ刺しを食べられたという奇跡に、ただ感動し震えるしかないのだ。

・反則的ウマさの肉刺し

牛レバ刺しを食べるなら、一緒に他の肉刺しも頼まないと絶対後悔するよ。私はミスジの大トロ刺し、赤身刺し、塩麹漬け赤身刺しの『3種盛り合わせ(税抜1500円)』にしてもらった。きゃっ! 贅沢っ!! その美しさときたら、彦摩呂さんでなくても「肉の宝石箱や~」と叫んでしまうレベルだ。

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こちらも同じく低温調理された肉なのだが、マジでとろける。そしてレバ刺し同様、肉の甘みがこれでもかと押し寄せてくるぞ。ちょっと頭おかしいくらいウマいぜ、こいつぁ……。あと1000枚は食べられるわ。口が幸せというのは、こういうことを言うのだろう。

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・すべてのレバ刺しファンに

まさか合法的にこんなウマいレバ刺しや肉刺しを食べられるなんて、低温調理、恐るべし。あの味が恋しいという人は大勢いるだろうが、この牛レバ刺しは、きっとその想いを正面から受け止めてくれることだろう。ぜひ1度味わっていただきたい。ああ、また食べたくなってきた……。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 もつ吉 西荻窪店
住所 東京都杉並区松庵3-38-13
時間 17:00~24:00
休日 月曜

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼低温調理というフレンチ仕込みの調理法が用いられている
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▼レバ刺しを食べるなら、この麦ジュースがなくては
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▼うおおお、牛レバ刺しだ!
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▼牛レバー刺し(税抜800円)
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▼完全にレバ刺しやん……ウマぁぁぁぁぁあ!!
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▼肉刺しの3種盛り合わせ(税抜1500円)
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▼ミスジの大トロ刺し
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▼赤身刺し
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▼塩麹漬け赤身刺し
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▼マジでとろける
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▼『大トロホルモンの京風もつ焼き(税抜1000円)』もオススメ
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▼プリップリのホルモンに甘~い九条葱が美味
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▼すべてのレバ刺しファンに、ぜひ1度食べていただきたい
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日本, 〒167-0054 東京都杉並区松庵3丁目38−13