eto2
2015年も10月の3週目に突入し、大体の秋アニメの1話が放送された。期待していたアニメがイマイチだったり、ノーマークだったのに意外と面白いアニメが出現したり……アニメ好きにとっては、今後3カ月見ていく作品を決める重要な時期だ。ちなみに以前、ご紹介した『コンクリート・レボルティオ』は期待感ある滑り出しで安心している。

そんな中、私(中澤)が1番次回を心待ちにしているアニメが、6分のショートアニメ『どうしても干支にはいりたい』だ。この作品は、「ネズミが猫を干支に入れようとする」だけのゆるゆるのフラッシュアニメである。放送時間は日曜朝9時20分。深夜アニメしか見ない私が、なぜこの作品にだけこんなに心惹かれてしまうのか……。以下に説明を試みたいと思う。

・ネズミが傍若無人

まず、この作品の主人公のネズミ。目に生気が感じられず、ビジュアルが絶妙にかわいくない。そのネズミが通りすがりの猫を干支に入れようと画策する。理由は「かわいいから」という傍若無人なモノだ。そんなネズミの声優を務めるのは、深夜アニメでもお馴染みの釘宮理恵さん。

萌えキャラだけではなく少年役等も器用にこなすことで有名な実力派の釘宮さんが、けだるいネズミを見事に演じ切っている。ネズミの “かわいくなさ” や “傍若無人さ” が逆にかわいく思えてしまう
P1960204

・猫の態度に自分を重ねる

さらに、登場人物の動物は全て人間の言葉を話すのに、当の猫本人は「にゃー」としか話さない(鳴かない?)。そのため、「干支になりたい」とどこまで本気で思ってるのかわからない。しかし、ネズミにぐいぐい引っ張られる猫の受け身な姿勢に、いつの間にか草食系と呼ばれる自分を重ねてしまう。
P1960207

・一番優しそうな牛が実は鬼畜

第1話で、猫とネズミ(ほぼネズミ)が「干支を変わってくれないか?」と交渉するのが牛だ。牛のビジュアルは、この3匹の中で一番かわいい。そして、声色もとても穏やかで優しい。そのかわいい姿と優しい声で牛は言う「干支を変わってほしければ、あの燃え盛る山にある札を取ってこい」と。普通の猫に対して……。鬼畜か!!!!
P1960213

・スルメ感が半端ない

全体に漂うシュールさとゆるさにやられて、私はすでに第1話を3回は見ている。見れば見るほど、ネズミの猫に対する異常な愛情や牛の鬼畜さが際立ち、猫がとても奥ゆかしくかわいく思えてしまう。OP、ED含めて6分の作品なので、ゆるキャラ好きはもちろん、深夜アニメしか見ない方やアニメ自体を見ない方も騙されたと思って一度見てもらいたい。多分癒されると思う。

参照元:『どうしても干支にはいりたい』公式HP
執筆:中澤星児
Photo:RocketNews24.

▼PV第一弾

▼PV第二弾