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北海道は登別市の観光名所として有名なのが、「登別温泉」と『のぼりべつクマ牧場』だ。その名の通り、クマだらけの牧場であるが、実はクマ牧場で飼育されているクマの中にも “社会” が存在するらしい。

調べてみると、大人のオスを群れで飼育すると「第一位」のクマが現れ、それを「ボス」と呼ぶ習性があるという。1958年開園の『のぼりべつクマ牧場』にも、これまで多くのボスが存在したのだが、その「歴代ボス紹介文」が面白いと、ツイッター上で話題になっているのでお知らせしたい。

・現在のボスは20代目

オフィシャルホームページによると、これまで『のぼりべつクマ牧場』には、20匹のボスが存在したようだ。初代の「タロウ」から、現在のボス「ダイキチ」まで、どれも強そうなクマばかりである。

だが「歴代ボス紹介文」によれば、単純な戦闘能力だけでボスになるだけではなく、それぞれに個性があるというのだ。ピックアップしてご紹介しよう。

・のぼりべつクマ牧場「歴代ボス紹介文」

3代目ボス「イシマツ(弟)

「兄弟で力を合わせるという、ヒトに劣らぬ賢明さを見せた」

4代目ボス「コボス

「小柄ながら、陰険さによって政権をものにした」

6代目ボス「ゴンゾウ

「気が優しいが力持ち。さらに顔もよいという、牧場のボスとしては最高の性格と実力を持ち、7年という長期に渡り政権を維持した」

10代目ボス「イッペイ

「いつも虎視眈々として不意打ちの機会を狙い、後ろから陰険に争うという戦法でボスになったものの、小競り合いが絶えず、牧場も戦国の世と化した」

11代目ボス「モリオ

「第2のゴンゾウとささやかれていた。気性は温厚で、自分からは争わないが挑まれれば受けて立ち、実力のほどを見せている。おかげで、牧場にも平和が戻った」

15代目ボス「ブッチャー

「平成9年から11年までボスを勤め、就任時最高齢(17才)記録を持つ。若いときに暴れん坊だったが、ボスを意識する頃には “和” を重んじ第一牧場をまとめ上げた」

・クマにもドラマがある

「コボス」と「イッペイ」は滅茶苦茶な言われようだが、「モリオ」は超カッコE! 「牧場も戦国の世と化した」から「牧場にも平和が戻った」とみると、「クマにもドラマがあるんだなぁ」と感心せずにはいられない。

充実度には定評のある『のぼりべつクマ牧場』だから、北海道に足を運んだ際は、立ち寄ってみてもいいだろう。クマ社会の観察はきっと楽しいぞ!

参照元:のぼりべつクマ牧場
執筆:P.K.サンジュン