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2020年に開催が予定されている東京オリンピック。そのエンブレムの問題はいまだに収束する気配がない。以前の記事でお伝えしたように、サントリーのキャンペーン賞品にデザインの一部が模倣されていたアメリカのデザイナー、ベン・ザリコー氏は五輪エンブレムを考案し、佐野研二郎氏に挑戦状を叩き付けたような状況になっている。

その一方で意外な人が、ひそかに五輪エンブレムをTwitterで公開した。その人物とは俳優の田辺誠一さんである。田辺さんといえば、かっこいい犬のイラストですっかり画伯として定着している。そんな彼は一体どんなエンブレムを描いたのだろうか

・田辺誠一さんの投稿

「色々と話題になっているので、デザインの練習でオリンピックのマークを考えてみました。5大陸が平等なイメージです。

さらに日本の象徴の桜を足して、オリンピック自体のマークも5大陸が平等で平らで平和なイメージにしてみました」(田辺誠一Twitterより引用)

・日本の象徴

田辺さんが公開したエンブレムは、中心に日の丸が描かれている。そしてその日の丸のうえに五輪の輪が真横に並び、中央の輪から下の方にさらに4つの輪がついて東京の「T」を示している。これらに桜を加えて、「日本の五輪」を印象づけているのである。田辺さんというと、どうしてもあの個性的なイラストが頭をよぎるのだが、この作品はいたって真面目。五輪に対する彼の思いがひしひしと伝わってくるようだ。

・ネット上の声

「このデザイン、すごくイイと思います」
「素晴らしいじゃないっすか〜!」
「分かりやすくて良いと思う」
「好きですこのマーク!」
「シンプルで素敵ですね」
「良いなぁ~」
「素敵ですねー!」
「これにしたいですね」
「これでいきましょう!」

・変えるにしても大変なことに

絶賛する声が続出している状況だ。採用で良いのでは? との意見も少なくない。しかし現実的な問題として、決定したものが覆ることなどあるのだろうか? 私(佐藤)は全日空の広告に、佐野氏のデザインのエンブレムが記載されたものを見かけたのだが、これからエンブレムを変えるとなると、それはそれで大変なことになりそうなのだが……。

いずれにしても、ザリコー氏との間でも決着はついておらず、この問題はしばらく収まりそうな気配にない……。

参照元:Twitter @tanabe1969
執筆:佐藤英典