歌は心のオアシスだ。過去を思い返すと、思い出とともに頭で再生される曲がある。逆に、曲を聴いて思い出す記憶があったりもする。そんなお気に入りの曲を、ただジッと聴くだけじゃ物足りない人のための施設、それがカラオケだ。
しかし、「歌をうたう」という行為は、人前だと気恥ずかしさを伴いがち。それゆえに起こりがちなデリケートな心情や、それに起因する振る舞いがある。今回はそんな点にスポットを当てて “あるある” してみようとおもう。
・『【あるある】カラオケでありがちな項目50』
その01:入室して最初の1曲目を誰が歌うのか、またそのタイミングがわからない。
その02:その日の自分の1曲目はなんだかちょっと緊張する。
その03:はじめての相手だと、その01とその02をより一層強く感じる。
その04:というわけで1曲目は自分にとっての「声の準備体操ソング」的な歌を入力。
その05:お店、もしくは部屋によってマイクの質が違う。
その06:マイクとの相性が悪く、「(ダメだ……! この環境下じゃ上手く歌えない……‼︎)」というピンチに見舞われたりする。
その07:実際上手く歌えず、全力でマイクのせいにしてみる。
その08:マイクの音の設定を全力で調節してみる。
その09:周りの目も気になるので、無駄な抵抗はやめてその部屋の環境に従うことを決意する。
その10:そんなこんなで諸々を乗り越え、気づけばノリノリ。
その11:しかし合わないマイクで無理に歌い続けると、確実にノドをやられる。
その12:無理な高音を出し続けると後半がグダグダ。
その13:一度ダメージを受けると、みるみる出なくなる声。
その14:歌詞がないアドリブっぽい部分をどの程度再現すべきか悩む。
その15:結果、中途半端なアドリブ再現で場を白けさせてしまうこともしばしば。
その16:知らない曲の間、どう振る舞っていいかわからず知らないのに口ずさんでるフリをしてみる。
その17:とにかく「(その曲を)知らない」ことで気を遣わせたくない。
その18:だが、知らないので全然リップシンクできていない。
その19:口ずさむのがムリだと判断するととにかくリズムが心地よいフリをしてみる。
その20:どうしようもないときは、とにかく選曲。
その21:10手先まで選曲。
その22:とにかくジュースを飲む。
その23:異様にトイレが近くなる。
その24:曲と曲の間で聞こえてくる隣の歌声が気になる。
その25:隣の部屋の盛り上がりっぷりに吹き出すこともある。
その26:向こうの部屋のグループ構成などに思いを馳せる。
その27:デスボイスで盛り上がっている人ほど、「実は一人なのでは……?」疑惑。
その28:隣が「残酷な天使のテーゼ」を歌っていると自分たちも歌いたくなる。
その29:隣が「レット・イット・ゴー~ありのままで~ 」を歌っていると自分たちも歌いたくなる。
その30:結果、張り合うつもりはなくとも「歌声バトル」に。
その31:こちらが完璧に歌い上げてしまうと、隣が静かになってしまう。
その32:行った先のカラオケ店のBGMで流れている曲を無性に歌いたくなる。
その33:採点で100点を叩き出している人とか意味がわからない。
その34:なんで歌手にならないのか謎。
その35:むしろ歌手なのかも?
その36:自分が歌い始めた途端にトイレに立たれると、少し切なくなる。
その37:とかいいながらも、自分も同様のタイミングでトイレに立つ。
その38:マニアックな歌を歌いたくなり、歌っていいものか躊躇(ちゅうちょ)する。
その39:洋楽は一定の条件が揃わないと歌うべきではないという雰囲気。
その40:カーペンターズは無難。
その41:ライブバージョンはアドリブに合わせた演奏となっていて、うかつに選曲すると思っていたメロディーとちがって動揺する。
その42:『ムーンライト伝説』を誰かが歌ったら、「ミラクル・ロマンス♪」はハモるなどの、暗黙のルールの存在。
その43:相手のターンで「一緒に歌おう」とグループ曲を一緒に歌った場合、自分の番でもデュエットソングを選ぶべきか迷う。
その44:カラオケに行く前までは「あれが歌いたい・これが歌いたい」と思っていたのに、いざ来てみると何が歌いたかったのか思い出せない。
その45:iPodのプレイリストをみて思い出そうとする。
その46:それでも浮かばないときは、リモコンの「◯◯年に流行った曲」を眺める。
その47:『履歴』から浮かび上がる前の人たちの人物像がおもしろい。
その48:globeなどの、前奏が異様に長いものは早送り、後奏はカット。
その49:残り時間10分となると1分1秒が貴重。
その50:終了時間ぴったりに、そそくさと退散。
執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.
▼これが筆者の体操ソング『生まれてはじめて』