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ちまたはお盆休み、学生は夏休みのまっただ中である。この機会に東京に遊びに行く、もしくはすでに来ている田舎の人も結構いるのではないだろうか。もしもこれから上京して遊ぼうという人は、迷子になることに十分に注意して欲しい。そして、見慣れないほど多くの人がいるために、「人酔い」してしまう可能性があるので、気を付けよう。

それらを避けるのに、もっとも良い対策は人の多い場所に行かないことだ。初めて上京する人が避けるべき、人の多い場所をお伝えしよう。

・新宿

日本でも屈指の繁華街歌舞伎町を有する新宿は、いつでも人があふれている。特に新宿駅は構造が複雑に入り組んでおり、ダンジョンと揶揄されるくらいだ。初めて新宿駅を訪れた人は、駅から外に出られないとさえ言われるが、これは決して大げさではない。私(佐藤)も初めて訪れた20歳の頃、自分が何口にいるのか全然わからなかった。

さらに、2015年5月にTOHOシネマズがオープン。これに伴い、キャッチセールスが一掃されるのかと思いきや、一向に減る気配はなく、外国人観光客とキャッチが混在するややこしい状況になってしまった。この地に足を踏み入れたら、迷子になるかキャッチの餌食になる可能性も否めない。

・渋谷

世界でも他に例を見ないほど、多くの人が行き交う渋谷の交差点。物珍しさから、外国人観光客が記念撮影する様子を多く見かける。渋谷駅もまた新宿駅に匹敵するレベルで複雑な構造をしており、地上に出ても自分が今どこにいるのかわからなくなってしまうだろう。私はその昔、夜行バスで上京していたのだが、到着するのは必ず渋谷だった。渋谷の駅から出ることができずに、到着して1時間で帰りたいと思ったことが何度となくある。

とにかく若者が多く、渋谷駅交差点の界隈は大型ビジョンで爆音で映像を流しているので、うるさくて仕方がない。周囲のうるささと人の多さで気疲れするので要注意。

・浅草

外国人に人気のスポット浅草。街の雰囲気は新宿・渋谷と比べると、はるかに歴史を感じさせるものがあり、人情味を感じる一面があるのだが、やっぱり人が多い。あまりにも外国人に人気すぎて、一見外国に紛れ込んだような錯覚さえ起こしかねない。小心者は人力車のお兄さんの声かけを断れないことも想定されるので、乗る必要がない場合にはきっぱりと断ろう。

・上野

正月前には買い物客でごった返す「アメ横」で知られる上野。上野動物園もまた人気の観光スポットであり、年間を通して観光客の多い場所である。きっと行ってみたいと思うかもしれないが、アメ横を歩くときはかなり注意した方がいい。小心者であるがゆえ、威勢よく啖呵をきって商売をする魚屋さんの売り言葉を断ることができない場合が考えられる。宿泊先に帰ることになるのだから、せめて乾物を選ぶくらいの心のゆとりは持とう。生魚をホテルに持ち帰っても……。

・東京スカイツリー・お台場・六本木ヒルズそのほかいろいろ

とにかく人だ! どこに行っても人だらけ。人のいない場所は自分の宿泊先の部屋くらいなもので、建物から1歩出たら、どこから湧いてきたのか知らないがわんさか人がいる。「もしかして芸能人にバッタリ会ったりして?」なんて思えるくらい人がいるのに、芸能人に会うことなどほとんどあり得ない。

そして交通網は複雑に入り組んで、目的地まで電車を乗り継ぐだけで冷や汗をかくほど緊張してしまう。自分がちゃんと目的地に向かう電車に乗れているのかもわからず、気がつけば全然反対の方向の電車に乗ってしまうことさえあるのだ。

・結論

だから、できるだけ人の多いところ、交通網の複雑なところを避けて観光した方が良いだろう。たった1日いるだけで、自分では想像もつかないほど疲弊してしまうので、とにかく人が多いということにくたびれることを覚悟しておいた方が良いだろう。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24