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蒸し暑~い日に食べる冷た~いアイスほどウマイものはない。いつでも食べられるよう冷凍庫にストック済な方もいらっしゃることだろう。

そういえばロケットニュースの編集部にも去年くらいから冷凍庫に入れっぱなしのアイスがあった気がするのだが、今でも食べられるのだろうか……と思ったら、アイスには「賞味期限」がないことが判明!! えええっ、何でなの!? 去年のアイスも食べていいの? どこのメーカーでもそうなの!? 気になったので調べてみた。

・アイスには「賞味期限」がない / 各メーカーのアイスを確認

冷凍庫に入れっぱなしのアイスはすでにラベルが失われ正体不明だったので、改めてコンビニで、明治、ロッテ、森永、ハーゲンダッツ、赤城乳業、センダン、ローソンの7種類の “アイス” を購入して、表記を確認してみた。

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すると……ない! どこにもない!! 原材料や製造者名が書かれた欄に、他の食品ならあるはずの賞味期限がどこにもないっ……。購入したものは「アイスクリーム」「ラクトアイス」「氷菓」が含まれているが、どの種類にも賞味期限が書かれていないのである。

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・アイスは品質劣化が極めて少ないため「賞味期限」がない

これは「買ったら光の速さで食べろ」ということなのか、それとも、そもそも「アイスには賞味期限が存在しない」のか、一体どちらなのだろう。調べてみたところ、驚きの事実が判明した。

日本アイスクリーム協会によると、アイスクリームは適切な温度管理のもとであれば、細菌の増殖はなく、長期保存をしても品質の変化は極めて少ないというのだ。

さらに農林水産省の「加工食品品質表示基準」では、品質の変化が極めて少ないもののうち定められた食品については、賞味期限の表記を省略できると規定されている。その中にアイスも含まれているのである。

……ということで、業界団体が定めた「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」で、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスなどの “アイスクリーム類” 及び “氷菓” には賞味期限を記載せず、代わりに「ご家庭では-18℃以下で保存してください」、または「要冷凍(-18℃以下保存)」という表記をするよう規定されているとのことであった。

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・品質劣化が絶対に起こらないわけではないので要注意

なるほど! それでコンビニやスーパーで売っているアイスには賞味期限がないのかぁ。適切な温度で保存しておけば、長期保存しても品質の変化が少ないというのも知らなかったなぁ。これで安心して去年のアイスも食べられるかも!?

だがしかし! そうは言っても「冷凍庫に入れておけば永久保存可」というわけではないので注意が必要だ。冷凍庫の開け閉めが多さが原因で、保存に適した温度が保てず品質劣化を招くこともあるし、一度溶けたアイスを再冷凍したケースなどはもちろんこの限りではない。

アイスの品質の変化が極めて少ないというのは、あくまで「適切な保存環境」であることが前提である。明治によると、外観に変化がなければ正常であると判断できるそうなので、古いアイスを食べるときは、まずはよく見て確認してから食べるようにしよう!

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参照元:日本アイスクリーム協会明治赤城乳業加工食品品質表示基準(PDF)、アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約(PDF)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼アイスの王様、ハーゲンダッツも
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▼賞味期限なし!
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▼みんな大好きガリガリ君も
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▼賞味期限は書いてない!!
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▼適切な温度下であれば、長期保存しても、アイスの品質の変化が極めて少なく美味しく食べられる
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▼ただーし! ずっと前に買ったアイスを食べるときは、品質に変わりはないか自分の目で確かめてね
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