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“何かを見たら誰かを思い出す” ということはないだろうか!? 出世から見放された化学教師ウォルター・ホワイトが、一攫千金を狙って高純度スーパードラッグ “ブルーメス” を精製する異色作『ブレイキング・バッド』。本作を見て以来、タランチュラを見ると “マット・デイモン似のトッドに射殺されてしまったドリュー少年” を思い出すという人がいるかもしれない。

そこで今回は、ドラッグやバイオレンスといったダークな要素が強い本作で、ひときわ純真なイメージを放っていたドリュー少年を演じたサム・ウェッブの素顔に迫ってみたい。

・もしかしてタランチュラは何かの象徴!?

本シリーズのシーズン5に登場するドリューは、モトクロスバイクを乗り回していた時に見つけたタランチュラを捕まえて、瓶に入れる。おそらく、家に持ち帰ってペットにするつもりだったのだろう。普通なら、タランチュラなど捕まえたいという人はあまりいないはずだが、そのシーンから、彼が生物が好きな心優しい少年であることがうかがえる。

そのままドリューがバイクに乗っていると、運悪く彼は、列車に積んだブルーメスの原料メチルアミンを盗んでいたウォルターと相棒のジェシートッドと出くわす。盗みの現場を目撃されてしまったため、トッドは一瞬のためらいもなしにドリューを射殺。証拠隠滅のため少年の遺体とバイクは、無残にもフッ化水素酸で溶かされてしまう。そして残されたタランチュラは、トッドが家に持ち帰るのだ。

本作のクリエイター、ヴィンス・ギリガンは、色や登場人物の名前に意味を持たせてストーリーに遊び心を出しているが、もしかしたらタランチュラも、何かの象徴として意味があるのかもしれない。

・ペットストアのオーナーがタランチュラの扱いを指示

ご存知の通りタランチュラは猛毒を持っているので、扱いには厳重な注意が必要である。そこでサムは、撮影ロケ地アルバカーキのペット店オーナーから、タランチュラの扱いを教えてもらって撮影に挑んだ。

・バイクから落ちるシーンを何百回も練習!!

ドリューの登場エピソードで彼はモトクロスバイクに乗って現れるが、もともとモトクロスはサムの趣味なのだそうだ。なので、撮影のためにバイクの練習を積む必要はなかったようだ。

だが、トッドに射殺されてバイクから落ちるシーンは、撮影までの1週間、家にマットレスを敷いて何百回も落ちる練習をしたという。まだ若いのに、すでにサムは役者魂を覗かせている。

・俳優デビューは11歳!

『ブレイキング・バッド』出演時には14歳で、11歳で俳優デビューして2本の映画に出演経験があったサム。アルバカーキ出身の彼は、兄と一緒に地元で行われたオーディションを受けて、見事にドリュー役を獲得している。

『ブレイキング・バッド』に出演していた時は、まだあどけなさが残っていたサムも現在は18歳。2014年には、ジョニー・デップ主演のSF大作映画『トランセンデンス』にも出演し、これから大人の俳優として、彼がどんな成長を遂げるのか楽しみだ。

参照元:YouTubeIMDbBreaking Bad Wiki(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎

▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編

▼トッドがドリュー少年を射殺するシーン

▼サムのインタビュー動画はこちら

▼ちょっと色ついちゃってるけど、ぬりえもあるぞ!
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