一般的にエビフライの形状は縦長だ。大きいものや小さいもの、反り気味のものや真っ直ぐなものなどの差があるとはいえ、縦長の棒状がエビフライの基本形である。
ところが! 名古屋にそんな常識を覆す超特大エビフライがあるという。その名も「わらじフライ」。名前の通り、わらじのような形のエビフライだ。実際に食べに行ってみたら……絶句するほどにデカい! おまけに味もウマい!! ということで、今回はその「わらじフライ」を取り上げたい。
・地元で親しまれている定食屋さん
JR名古屋駅から地下鉄東山線に乗り2駅目。「本陣駅」から歩いて10分ちょっとくらいの場所に、そのお店『とんかつ ひょうたんや』はある。私(記者)が訪れた時は、昼時だったこともあり、店の外で待っているお客さんも。どうやら人気店のようだ。
10分程度待って店内へ。もちろん、中も人でいっぱい。外観といい店内の雰囲気といい、いかにも “地元で親しまれている定食屋さん” といった趣きである。
テーブルのメニューを見ると、エビフライだけでなく、トンカツ、ミソカツ、白身フライ、ハンバーグと品揃えが豊富。一見どこにでもありそうなメニューの中……発見した! 噂の「わらじフライ」を! もちろんオーダーはコイツだ。プラス350円で定食になるとのことなので、定食にしてもらった。
・デカ過ぎて大爆笑した
しばらくして運ばれてきた「わらじフライ定食」を見ると……なんじゃこりゃ!? 分かってたけど、心の準備してたけど、それでもやっぱりデカい! 規格外にも程がある!! デカ過ぎて笑った……を通り越して大爆笑した。
……本当は笑ってさえないけど。とにかくデカいぜ!
・ナイフとフォークで食べる
このわらじフライは、ステーキのようにナイフとフォークで切り分けて食べる。私がわらじフライにナイフを入れると、どこを切っても衣の下はエビ。サイズの大きさゆえに、てっきりエビが詰まっているのは一部のみで、大部分が衣ではないかと思ったが……隅々までエビ、エビ、エビだ!
・1本のエビを裂いてわらじフライに
ではどうやって、エビをわらじ形にしているのかというと、お店の人によれば「超特大のエビを選び、裂いて開いて揚げている」とのこと。複数のエビを繋げ合わせたり、エビの身をミンチ状にしているのではないぞ!
・採算が取れない
裂いて揚げるといっても、これほど大きいサイズのエビはどこにでもあるわけではない。確保するのが大変な上に、価格も高い。そのため「わらじフライ」は手間と原材料費を考えると、採算が取れないらしい。
・食べた後に「もう1枚」
そのわらじフライ、味の方はというと……これが食べた後に「もう1本、いやもう1枚お願いします」と言いたくなるほどにウマい! ポン酢で食べるのがお店のオススメのようなのだが、ポン酢のさっぱり感とエビ、衣がベストマッチ! あっさりした味わいのためか、完食するのは比較的簡単。それどころか、もっと食べたくなる味だった。
・食べていると下から色々と出てくる
そして味以外にもう1つ楽しみを挙げると、「わらじフライ」を食べている時に、下から色々出てくることだろうか。詳しくは写真を確認して欲しいが、提供された段階では、「わらじフライ」がキャベツに覆い被さっている状態。
それが食べて減っていくに従って、タルタルソースやらサラダパスタが顔を出し、「ここにいたのか!」となるのだ。
そんなワケで、見た目のインパクトがあり、味も文句なしの「わらじフライ」。名古屋を訪れた際は、店まで足を運びオーダーしてみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 とんかつ ひょうたんや
住所 愛知県名古屋市中村区本陣通5-34-2
時間 平日11:30~14:00、18:00~21:00 / 土・日・祝日 11:30~14:00、17:00~21:00
休日 水曜日・第3木曜日
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼メニューにしっかりと載っている「わらじフライ」
▼わらじフライ定食来たー! 単品1700円でプラス350円で定食になる
▼とにかくデカい! 絶句するほどにデカい!!
▼iPhone5cと比べてみるとこの通り
▼デカ過ぎるため一見トンカツに見えるが、当然ながら中身はエビだ
▼ポン酢に薬味を入れ回しかける。もちろん浸して食べてもOKだ
▼ナイフと……
▼フォークを使って切り分ける。もはやステーキである
▼タルタルソースよ、そんなところにいたのか! 海老フライがデカ過ぎて分からなかったぞ!!
▼サラダパスタよ! お前もか!!
▼尻尾だけでもデカい!
▼『とんかつ ひょうたんや』だ