子供の夢が詰まったメニュー・お子様ランチ。私(中澤)が子供の頃、町唯一のファミリーレストラン「フレンドリー」で食べるお子様ランチは贅沢の象徴だった。どこかに遠出した時の帰りなどは、必ず夕飯にリクエストしたものだ。
そんな思い出のメニューが近頃話題になっている。人呼んで “大人のお子様ランチ”。なんでも大人がワクワクするお子様ランチなのだとか。あの頃、想像していたような真っ当な大人にはなれていない私でも、ワクワクを取り戻すことができるのだろうか? それを確かめるため、青山『東京ライス』で大人のお子様ランチ「極(きわみ)」を食べてみることにした。
・親子連れの列
東京ライスは、表参道のB1出口から歩いて5分ほどのところにある。昼時に店を訪れると、店外まで行列ができていた。列に並んでいるほとんどが親子連れ。子供たちの目がキラキラしている。……オッサンも子供の頃は、30過ぎたら君たちのお父さんみたいな大人になっていると思っていたよ。
・店内は暖かい空間でオシャレ
1時間弱列に並び、ようやく入店。やはり店内でも家族連れの占める割合が多かった。電灯は間接照明的なぼんやりした光でオシャンティー。窓際の席には自然光が差し込んでいて心地いい。なんて暖かい空間なんだ……。
それはさておき、ウェイターさんの説明によると「極」はハンバーグやエビフライを中心に10種類の品が1プレートに盛られているとのこと。それに加え、人気商品であるという「忘れられないコーンクリームスープ」とセットで注文した。そして待つこと数分……
・駆け抜ける走馬灯
まず、コーンクリームスープが運ばれてきた。一口飲んだ瞬間、甘いコーンクリームの味が毛布のように心を包む。この味は……この味は、子供の頃を思い出すような味や! どこか温かい……走馬灯のように駆け抜けるオカンとオトンと兄の顔。私は今、記憶の中のフレンドリーにいる!!
・ついに「極」が到着
続いて、「極」が運ばれてくる。本格派のハンバーグにどデカいエビフライがまず目を引く。2本のソーセージとナポリタンがついているのも嬉しい。そして何より、ハート型に盛られたご飯に刺さった旗! お子様ランチと言えばこれである。
・ “大人の” と呼ぶにふさわしい
ハンバーグにフォークを刺すと肉汁があふれ出した。一口食べると、そのジューシーな柔らかさと甘辛いデミグラスソースがハーモニーを奏でている。ウマみが閉じ込められた本格的な調理法は “大人の” と呼ぶにふさわしい。
エビフライも衣サクサク、身はぷりぷりでマジ極めている。さらにエビフライの下にはフライドポテトが! あ……このドッキリは好きかも。
・親子や恋人で来るのにオススメ
イメージとしては超ハイブリットなお子様ランチという感じだ。その証拠に店内を見渡すと、子供たちもこのお子様ランチでブギーしていた。しかし、個人的にはちょっと量が物足りない気もする。一人ぼっちのオッサンは食べることだけが生きがいなので、もっとガッツリ欲しいのだ!
……いや、足りないのは料理ではなくここに一緒に来る人か……。どちらかといえば “食べる目的” というよりも、親子や恋人同士で同じ料理を楽しむために行くことをオススメしたい。
・今回紹介した店舗の情報
店名 東京ライス
住所 東京都港区南青山5-9-8 青山五番館ビル2階
営業時間 月~土曜 11:30~15:00、18:00~23:00 / 日・祝12:00~20:00
定休日 不定休
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼親子連れでいっぱいだったぞ
▼「極」1550円 + 忘れられないコーンクリームスープ 440円(単品だと650円)
▼コーンクリームスープは子供の頃を思い出す味
▼肉汁があふれ出すハンバーグ
▼サクサクぷりぷりビッグエビフライ
▼ポテト、ナポリタン、ソーセージが嬉しい
▼漬物のジュレはご飯にぴったり
▼デザートもついてくる
▼親子で来れば楽しめること間違いなし!