スナック菓子の製造販売を手がける山芳製菓は、2014年4月1日にわさび抜きのわさビーフを販売すると発表した。これはもちろん、エイプリルフールの冗談だった……はずだった。
当初は8万44件のリツートを達成したら、発売すると発表していたのだが、結局この目標に届かなかった。しかし11月17日に本当に販売を開始してしまったのである。実際に食べてみたところ、正直物足りない。当然わさび抜きなのだから、本来のわさビーフよりも何か足りなくて当たり前である。まるで骨抜きだ……。
・どこに売ってる!?
同日コンビニエンスストアで、先行販売されるとのことだったのだが、どこのコンビニを探しても見つからない。まだ店舗に十分に行き届いてないらしく、私(記者)は5軒を回ったところで一旦諦めたのである。
・偶然発見!
仕方がないと思っていたところ、普段は行かないエリアのコンビニを覗いてみると、なんとそこには棚にいっぱい商品があるではないか。どうやら出荷されたばかりなので、店舗在庫に偏りがあるようである。捜し求めている人は、普段はあまり行かないエリアのコンビニを覗くと良いかもしれない。
・ビーフとビーフ
さて、わさびを抜いたわさビーフは一体ナニ味なのか? 袋を見るとこう書かれている、「ビーフ & ビーフ味」と。ビーフとビーフ……。それなら単純に「ビーフ味」で良くないか? わさびを抜いたら寂しくなったので、もうひとつビーフをつけてみた、と言った感じだろうか。意図は不明だ。
・少しは「わさ」を残せ
袋を開けると、あのわさビーフ特有のツンと鼻に来る香りがしない。そして食べてみると、わさびのピリリとする感触もない。はっきり言う、つまらん! 骨抜きになったわさビーフだ、こんなものは。まるで弦の張ってないギターみたいではないか。そんなものは、部屋の飾りにしかならんのだよ。ギターは眺めて楽しむものではなかろう! わさビーフも一緒だ。鼻にツンと来なくてナニが「わさ」なんだよ。わさび抜きだとしても、少しは「わさ」を残しておけよ。
・本わさびを塗ってみる
という訳で、ただのポテトチップスに成り下がってしまった骨抜きわさビーフをチャージすることにした。自然に考え得るのが、わさびを塗るということ。本わさびを買ってきて、骨抜きわさビーフに塗って食べると、辛すぎる! 骨抜きには本わさびは強すぎた。本わさびの味しかしない。ダメだ、骨抜きには相手が悪すぎた。
・ご飯にかけるギョーザを塗ってみる
そこで、ご飯にかけるギョーザを塗ってみると……、これはウマイ! まるでギョーザがフィンガーフードに大変身したようである。これは見事だ! 立食パーティでバカ受けするに違いないだろう……。うん? ちょっと待てよ。これはもしかして、ご飯にかけるギョーザがただウマイだけなんじゃないのか? 骨抜きわさビーフの価値が見当たらない。
そんなわけで、ご飯にかけるギョーザはナニにかけてもおいしいことが判明した。みんなもいろいろなものにかけてみよう! わさビーフにはやっぱり「わさ」がないとダメだ。奥さんがいないと何もできない旦那みたいだな……。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼5~6軒のコンビニを探して発見できなかったが、普段行かないエリアのコンビニで見つけることができた
▼これがわさび抜きのわさビーフだ!
▼裏面にはエイプリルフールネタが元であったことが説明されている
▼袋を開けても、あのツンと来る匂いがしない
▼はっきり言って物足りない……
▼そこで本わさび
▼本わさびの辛味に完全に負ける
▼ご飯にかけるギョーザをつけると、めっちゃウマイ!
▼と思ったら、ご飯にかけるギョーザがウマイだけだった……