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前回“究極の勝ち組が食べるラーメン”としてお伝えした、赤坂にある大手広告代理店・博報堂の社員食堂で食べられる通称『博報堂ラーメン』。その博報堂ラーメンを食べるときに勝ち組たちが必ず一緒に飲む、ハチミツレモンをうんと濃くしたような激ウマドリンクの『ハニクラ』があることを知った。

だが、博報堂だけでなく、あの汐留にある勝ち組界のラスボスともいうべき日本トップクラスの勝ち組会社・電通にも、勝ち組たちに愛される飲み物があるという。

・電通のイチゴジュース

それは『イチゴジュース』。電通の勝ち組は毎日ロマネコンティやドンペリを飲んでいるイメージがあるが、イチゴジュースとは庶民的! なんと今回、イチゴジュースを飲む機会を作ってくれたので、ありがたく飲みに行くことにした。

そして電通の社員食堂へ行きイチゴジュースを飲んだところ……! あの勝ち組界の神である電通4代目社長・吉田秀雄氏が定めた勝ち組のアンセムともいうべき「電通鬼十則」が頭のなかに浮かんできたのだ!!

いったいなぜアノ鬼十則がイチゴジュースを飲んで思い出されたのか? その理由を鬼十則と絡めてお伝えしたいと思う。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。

→ 人気商品なのでイチゴジュースを注文される前に作っておくべき、ということ

2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

→ 先手を読んで注文する前にイチゴジュースを作れるのがプロ。注文されてから作るのは素人、ということ

3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。

→ 一見小さな仕事のイチゴジュース作りだが、大量に売って大きな仕事にするべき、ということ

4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

→ イチゴと牛乳の絶妙なバランスが求められる。それを成し遂げたとき、勝ち組に認められるイチゴジュースができる、ということ

5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…。

→ イチゴジュースのミキサーのスイッチを押したら、殺されても離さずに美味しいイチゴジュースを作れ、ということ

6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

→ イチゴジュースのミキサーに引きずられたら怪我をするので、自分の指は入れずイチゴと牛乳を引きずるよう使うように、ということ

7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

→ 人気商品だからといって素材を大量に発注したら無計画。ちゃんと売れる分だけ考える努力をしよう、ということ

8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

→ 自信をもってイチゴジュースを作らないと迫力のある味にならないし、程よい粘りのある美味しいイチゴジュースは作れないぞ、ということ

9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

→ 頭もミキサーも常に全回転し、ピーク時のイチゴジュース注文数にも負けない気配りをすべき、ということ

10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

→ イチゴジュースを作るミキサーは摩擦して当然。多少ミキサーが摩擦して熱くなっても動じない強い心を持たないと卑屈未練になる、ということ

―― このように記者は電通のイチゴジュースを飲んで、「電通鬼十則」が頭の中にはっきりと思い浮かんだのである。

きっと電通のエリート勝ち組たちも、イチゴジュースを飲むたびに鬼十則を思い出し、素晴らしい仕事をしているのだなぁと感じた。

ADKハンバーガーも博報堂ラーメンも、そしてこの “勝ち組界のラストエリクサー” というべき電通のイチゴジュースも、勝ち組感溢れる素晴らしい料理たちであった。

おそらくこれ以上やるとマジで怒られる可能性があるため勝ち組グルメは今回で終了となるが、もし奇跡的に機会が次回もあるようなら、また紹介したいと思う。

参考リンク:鬼十則 吉田秀雄記念事業財団
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.

▼つ、ついに来てしまった……
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▼勝ち組界のラストエリクサーきたで!
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▼う、うまい!電通鬼十則が思い出すわ!
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