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日本ではあまり馴染みがないが、欧米ではレストランやバー、ホテルなどに行くとチップを渡す習慣がある。そんなチップにまつわる感動的な話が、海外サイトで話題になっているので紹介しよう。

ある女性バーテンダーが、自らの飼っている犬にまつわる話をお客さんにしたところ……なんと、そのお客は通常考えられない、10万円のチップを女性に置いていったのである。その犬と証拠のレシートは、画像でも確認可能だ。

2014年4月19日の夜、アメリカ・ニュージャージー州のホテルのバーに、一組のカップルがやって来た。彼らは犬好き。店の中で彼らは、見るからに自分たちと話が合いそうな女性バーテンダーに気がついた。

その女性は、手首に動物の足跡のタトゥーを入れていたのだ。「あのバーテンダーは動物が好きなのだろうか?」彼らはそう思ったに違いない。

・3つの仕事をかけもち3人の継子を育てる女性バーテンダー

その女性バーテンダーの名前は、クリスティーナ・シュミットさん(37歳)。彼女はバーテンダーの他にも、ホテルにシェフとしてフルタイムで勤務し、デリでも週2日働いていた。彼女の家族は、夫の他に3人の子供と1匹の犬。

つまり、彼女は3つの仕事をこなしながら、3人の子供を育てていたのである。

・タトゥーがきっかけで話をする

そんなシュミットさんとカップルは、やがてタトゥーをきっかけに話を始めた。シュミットさんは、バーテンダーの仕事をしながらカップルの相手を務め、自分が飼っている犬について話をしたという。

彼女の飼っている愛犬がプラスティックのボールを飲み込んだため、緊急手術を受ける羽目になったこと。そのため、犬は現在も動物病院に入院していること。手術代は、約27万円もかかること。愛犬のためなら、何でもする気でいることなどだ。このような話をバーテンダーと話をしながら、カップルはバーでディナーを楽しんだ。

・飲食代8000円、チップ10万円

やがて、カップルが会計をする時に信じられないことが起きた。彼らの飲食代は約8000円だったのだが、シュミットさんに支払ったチップが、なんと約10万円だったのだ。

通常アメリカでチップを払う場合、その割合は飲食代の15〜20%と言われている。常識では考えられない額のチップを、そのカップルは支払ったのである。

・「受け取れない」と伝えるものの……

この事実を知ったシュミットさんは、彼らに「受け取れません」と伝えた。それに対して男性は「犬の手術費用の足しにしてくれれば、光栄だよ」と言ったという。その時の状況を、シュミットさんはこう語る。

「私は衝撃のあまり、ただ立ち尽くしていた。それから周囲を落ち着きなく動き回ったり、カップルにハグしたりしたの。彼らには『あなたの愛犬のことを祈っています』と言われたわ」。

それにしても、なんて男前なんだ!! ちなみに、シュミットさんの愛犬の手術は成功し、帰宅の準備を進めているとのことである。

参照元:FacebookCNNELITE DAILY(英語)
執筆:和才雄一郎

▼こちらが手術を受けることになった彼女の愛犬
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▼海外サイトで紹介されていた実際のレシートの画像。チップ、1000ドル(約10万円)と記載されている
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