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カンボジアの首都、プノンペンに北朝鮮直営のおしゃれなカフェ「平壌カフェテリア」がオープン!

プノンペンの新興住宅地区。割と淋しげな一角に突如現れた平壌カフェテリア。北朝鮮の国旗をイメージした朝鮮語の看板が目印で、店の正面は総マジックミラー張り、外から中を覗うことはまるで不可能……入ってみるしかなさそうだ!

・日本人の来襲に戸惑う女性服務員たち

扉を開けて中を覗き見る。と、美しい妙齢の女性数名がこちらを振り返った。日本人であることを告げるや、見慣れない生物を発見したかのような表情で固まってしまう服務員たち……。

まずい、これじゃ取材できない……。場の空気を和らげるべく、必死の思いで知ってる朝鮮語をいくつか適当に連呼。すると、いくつかツボにはまったらしく笑顔になった! 笑いの沸点が低くて助かったなり。

・オススメは味のないパンケーキとサービスのキムチ!

妙な色のカーテンで仕切られた個室もあるが、初回は普通の席でメニューを広げる。店のおすすめは朝鮮から運んできたキムチ。カフェにしては大胆なオススメである。メニューにはキムチや冷麺のほか、オムライスやサンドイッチもあった。

今回は2ドルのパンケーキをオーダー。ドリンクはサービスの緑茶である。店員は英語もカンボジア語も得意ではなく、誰をターゲットにした店なのか全く理解できない。

重苦しい沈黙に耐えていると、しばらくしてパンケーキとキムチが登場。パンケーキは調味料を入れ忘れたのか入れる習慣が無いのか、味がまるでなかった。一緒に出てきたキムチと食べると良い感じだが、従来持っていたパンケーキの概念が崩れるのを感じた。

・メイド・イン・朝鮮の物販にも熱心だ!

カウンター後ろの棚には、朝鮮製の自然由来な滋養強壮薬の類いがごっそり陳列されていた。

おすすめは朝鮮人参エキスたっぷりの注射液。注射器で直接体内に送り込むと、今まで体験したことのないスーパーパワーを実感できるとのこと。丁重にお断りしたが、興味のある方は自己責任でどうぞ。

案内の女性曰く、日本でも高価で取引されている商品で、主に上流階級の人々が愛用しているとのこと。確かに背面の効能書きが日本語で記載されているが、中国製のまがい物とは格が違う感じで、表記の日本語を日本人が読んでも全く違和感ないハイクオリティ。流石は国家ぐるみ……。

帰り際、服務員から指を刺され「あなた写真撮りすぎ!」と一瞬背筋が凍りつくセリフを吐かれたものの、無事何事もなく午後のひとときを過ごすことができた。

パンケーキはイマイチだけど、気になるお店がまたひとつ増えたプノンペン。長続きすれば見逃せない観光スポットになりそう。参考までに、同じく北朝鮮がプノンペン市内で経営する『喜び組レストラン』とは交流も関係も一切ないそうだ。

Report:クーロン黒沢
撮影:木村五兵衛
Photo:RocketNews24.

▼この看板が目印!
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▼ピョンヤンの文字を確かに確認!
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▼医薬品とサプリが充実した物販コーナー。
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▼物々しい書類のついた注射液。
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▼北の名産品・朝鮮人参商品も盛りだくさん。
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▼お値段はちょっとお高め。
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▼オムライスのケチャップの付け方が意味深。
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▼サプリには日本語の解説文も……。
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▼こちらは普通席。
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▼客は私ひとりだった。
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▼個室もあります。カーテンのセンスが素晴らしすぎ。
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