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ローソンで2013年10月から販売を開始する、近江牛を使用したパスタ『ラザーニャ』と『ミートソース』。銘柄牛を使用したソースや具材を使用しているため、お値段も840円と通常の商品と比べて倍ぐらいに設定されている。

今回、特別にローソンから販売前にいただくことができ食べてみたのだが……。あまりに低すぎるクオリティに大ショック。「コレって真面目に作ったんですか?」と言いたくなるほどの、悲しい料理になっていた。ダメだと思った理由は、以下のとおりである。

1.ソースがダメ

近江牛を使用したソースなのであれば、通常販売している商品よりリッチで「違いが確実に分かる」ものでなければダメだ。そうでなければ単なる高額商品になってしまい、消費者が買って損する貧乏くじ料理になってしまう。

だが、このソースはほかのコンビニで売っているパスタのソースと違いが分からないし、とにかくほかの食材の味が強いので、近江牛の素材の良さを完全に殺してしまっている。このソースならディチェコのパスタに青の洞窟のレトルトソースをかけて食べた方が断然美味しい。

2.パスタがダメ

2種類のパスタは、両方とも生パスタで『ラザーニャ』のほうにはきしめんのような幅広麺「パッパルデッレ」、『ミートソース』のほうにはフェットチーネを使用しており、イタリア料理のセオリー的にはアリ。だがパスタが個性的な食感をしており単体でかなり美味しいので、こちらもあえて「近江牛を使う意味」を感じられない。

近江牛のソース単品、パスタ単品で食べるなら美味しい。だが、この料理に「近江牛を使う意味」を消費者が見いだせない限り、前述のとおり単なる高額商品になってしまうだけ。「近江牛とこの美味しいパスタを合わせるからこそこの味が出せる!」とは思えず、「普通の牛肉で500円ぐらいで売ったほうが良くない?」と思わせてしまった時点で、失敗作なのである。

3.うたい文句がダメ

リリース(告知)トップに書かれていた「ローソン史上最高価格のパスタシリーズ」という うたい文句、これもダメ。失礼ながら「ただ高級食材を使って値段をつり上げているだけなんじゃ……」と、思ってしまった。「ローソン史上最高の美味しさ!」と言えない理由が、食べて分かった気がした。

ローソンは過去にも某高級焼肉店コラボの焼肉重など、高級なコラボ弁当を出しているが、正直どれも価格相応の味だと思ったことが無い。ブランド食材や希少な食材を使って付加価値をつけるのは良いが、美味しさの追求も忘れないで欲しい。味だけ考えたらセブンイレブンの198円ミートソースのほうが、はっきり言って美味しい。

……と、ダメな理由ばかりあげてしまったが、この商品をほかの人におススメできない以上、正直に伝えるしかない。いただいたものを食べて申し訳ないが、ローソンにはもっと頑張ってほしいと思った。

ご当地の厳選食材を使ったり、有名店とコラボレーションをするなら、その地域や店に行きたくなるぐらい美味しさの完成度を高めないと、やる意味があまり無いと思う。今のままだと食材が泣いてる気がします。

参考リンク:ローソン
Report:なかの

▼こちらが『ラザーニャ』
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▼こちらが『ミートソース』だ
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