お隣の韓国・中国とは、米や麺類を好むなど、食文化の共通点は多い。たとえば、三国ともに食する共通の食べ物のひとつが「餃子」だ。
ある日の午後、ベルリン滞在中の日本人である記者(私)が韓国・中国の友人と共に餃子を仲良く包んでいたところ、出来上がった餃子を見て衝撃を受けた。なんと三人三様、全く違う見た目の餃子が出来上がっていたのだ!! 日本ではあまりお目にかからない韓国式・中国式の餃子。韓国人と中国人に教わった包み方をご紹介したい。
【韓国式餃子】 両端をくっつけた、まんまるの可愛い餃子
韓国ソウル出身の K ちゃんが包んだ餃子は、可愛らしい丸い餃子だ。作り方は至ってシンプル。まず、皮を二つ折りにして半円にする。次に、半円の片端に水をつけて、端同士をくっつけるだけだ。
シンプルな作り方だが、その餃子の可愛らしさはハンパ無い。ぷっくり丸い見た目は、見ているだけでつい笑顔になってしまう。ちなみに、このタイプの丸い餃子は、韓国では蒸すか、茹でて食べるのが一般的なのだそうだ。
【中国式餃子】 左右対称のモダンな餃子
中国上海出身の O ちゃんが包んだ餃子は、なんとも「かっこいい」餃子だった。左右対象で、モダンな雰囲気さえ漂っている餃子だ。包み方は韓国式よりも少々複雑だが、決して難しくはない。
二つ折にするときに、両端を二つに分岐させて、片方を中心に折りたたむ。まるで折り紙のようだが、コツをつかめば簡単だ。なお、上海では茹でて作る「水餃子」が一般的とのこと。
【日本式餃子】 ひだを折ってつくる餃子
そして、私(日本出身)はひだを作って、包んでいくという、典型的な日本式の餃子。三人が作った餃子を並べてみると、それぞれのお国柄がもろに出ている。日中韓で餃子という共通点があれど、こうも見た目が異なるとは! 餃子の世界は深い!!
なお、私はこの経験をきっかけに「韓国式の丸い餃子」にハマってしまった。簡単な包み方、そしてぽっちゃりキュートな見た目に心をつかまれてしまったのだ。韓国式の丸い餃子をたくさん作って、茹でて食べる、というのが私の最近のマイブームである。
餃子の世界は奥深い。みなさんも韓国式・中国式の包み方を試して、餃子の世界を広げてみてはいかがだろうか?
Report:佐藤 ゆき
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▼アジア系スーパーで買った韓国ブランドの餃子の皮を使用
▼具と皮を準備!
▼具を均等に分けた。さて、包むぞ〜!
▼まずは韓国式。皮のふちに水をつけて……
▼シンプルに二つ折り
▼皮の片端に水を付けて、このように持つ
▼端っこと端っこをくっつける
▼端っこ同士が離れないように、ぎゅーっとくっつける!!
▼まんまるのかわいい餃子ができた〜!!
▼次に中国式。皮のふちに水をつける → 二つ折りにして中央部だけくっつける
▼端っこを二つに分岐させて……
▼片側を中心に折りたたむ。もう片端も同様にすると……
▼左右対称のかっこいい餃子が完成!
▼各自作った餃子を並べてみた → 日中韓で見事に違う「多様な餃子」のできあがり!
▼まず茹でてみた
▼もっちり美味しい茹で餃子ができた〜!
▼一部は焼き餃子にも!
▼記者のマイブームは韓国式の丸い餃子! 並べると可愛い〜!!