このところ冷凍食品コーナーで着実に勢力を拡大しているのが「bibigo(ビビゴ)」だ。韓国の大手食品メーカー「CJ第一製糖」で長年積み上げられた韓国料理のノウハウをもとに生まれたブランドなのだが、置いていないスーパーを見つける方が難しくなったように感じる。

爽やかなイケメンがニコッと笑っている商品もあって、「あぁ、アレか」と連想できる人も多いのではないだろうか。イケメンの名前はパク・ソジュンさん──というのはさておき、そのビビゴの餃子(マンドゥ)に「海老ニラ」があったので食べてみることにした。

・韓国風餃子「マンドゥ」

これまでビビゴの餃子といえば緑主体のパッケージで「肉&野菜」がメジャーどころ。味の方は以前のレポート記事を読んでいただくとして、餃子なのに餃子じゃない感じが最大の特徴でウリでもあった。

今じゃ水マンドゥに菜食マンドゥ、そして今回の海老ニラなどといったようにいろんなバージョンがスーパーを中心に置かれるようになってきた。んで、中でも海鮮推しの海老ニラ(10個入り591円)はなかなか珍しいんじゃないかと購入してみたワケだ。


・大きめの餃子

1個あたりのサイズが大きめなのがビビゴの餃子だが、海老ニラも例に漏れず1個あたり約35gで通常の2.4倍ほどとなっている。いつもなら15個くらい入るフライパンは10個でパンパン!

作り方は一般的な餃子と同じで蒸して焼いてひっくり返せばOK。とりあえず焼いている間に原材料とかチェックしていたところ、ここで「ある表記」に気づいた編集長の羽鳥と私はざわついた。おいおい、待て待て……

この餃子……


原材料のトップに魚のすり身があるぞっ……!!


原材料のトップ、それすなわちもっとも多く入っていることである。しかも、さらによく見たらNO肉……肉が一切入っていないから一体どんな餃子になっているんだ!?

出来上がりの見た目こそ完全に餃子だが、実態は魚のすり身がほとんどでNO肉だから何が起きるか見当もつかない。海鮮系の餃子はあるにはあるけど……えぇ〜い、ままよ! 迷わず行けよ! 行けば分かるさ!!


・正直レビュー

ということでいざ尋常に味をレビューしよう。いろんな餃子を食べてきた私たちでもこれは未知の領域。先に羽鳥から食べてみたところ、こう口を開いた。

羽鳥「うわぁ、これどうしようか……ちょっと待って……これはね……焼き方にも左右されるだろうけど、皮のファーストインパクトはよくて美味しいかな。でもね、これは……」


羽鳥「測定不能です」


羽鳥「餃子じゃないんじゃないかという気持ちがあってね……。これは日本でよくある餃子じゃない。なんかもうカマボコを食べているような感じだね(笑)。チャレンジングな餃子ではあるけど、魚のすり身が強すぎるかな」


続いて私も食べてみたのだが、決してダメではない……ダメではない……けど、餃子をイメージして食べると「ん?」というか魚のすり身が顔を出してくる。でもでも、説明欄に「韓国式のタレの作り方」とあったから、何かしら韓国風のものと組み合わせると変わるかも!


……と思ったものの、やはりそこは魚のすり身がなかなかどうして強い。伊達に原材料トップじゃないし、醤油や酢の力をもってしても圧倒的なカマボコ感は拭えなかった。

なお、海老ニラに関してはどちらも入っているけど、これまた魚が強すぎてあまり感じなかったのが正直な感想だ。カマボコだと考えるとワサビ醤油が意外と合ったりするのだろうか……。


なんだか不思議な餃子だったが、もとから魚のすり身が好きな人なら刺さるのかなぁ。とにかく私たちはこういう餃子もあるのかと勉強した気持ちになった。いやはや、それにしても餃子の世界は奥が深い!

参考リンク:CJ FOODS JAPAN
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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