手頃な価格で食べられるメシといえば牛丼である。最近は各牛丼店の価格競争も激しく、300円程度で牛丼一杯ごっそさん!だ。

しかし、手頃になりすぎて「新鮮味がなくなった」とお嘆きの人もいるだろう。キムチやチーズなどのトッピングをしたり、茶をかけて食べる方法もあるが、食べ続けていたら、また飽きる。

ということで今回は、涙がでるほど美味しく牛丼を食べる方法をご紹介したい。新鮮味も飛躍的にアップするぞ。

その方法とは……走ることだ。毎朝、3~5キロでもいい。走ってほしい。つまりはジョギングである。さらに、しばらく粗食をして頂きたい。ポテチなんて論外である。つまりは気持ちをダイエットに向けるだけである。食欲を自らの意志で制御するのである。

意識的に野菜を食べ、毎朝5キロのジョギングをしている記者(私)は、週に一度だけ「牛丼デー」をもうけている。実は毎日食べたいが、そこをあえて我慢して、「週一だけ」というルールにしている。

牛丼デー前日の、記者の頭の中は「何のトッピングにしようか。とん汁セットにしてしまおう。もちろんサラダも付けて……」と、牛丼でいっぱいである。脳内メーカーしたら「牛丼」しか表示されないレベルである。もはや人間牛丼といっても過言ではない。

そして牛丼デー当日。近所にある、なんてことない牛丼チェーン店が、まるで超高級料理屋さんに見えてくる。「俺は今から牛丼を食べるッ。食べられる……ッ!」と、牛丼テンションも最高潮に。

目の前に出された牛丼セット(とん汁つき)。心なしか、輝いている。価格は500円程度だが、1500円出しても許せてしまうほどの牛丼愛が、心からあふれてくる。そして、食う。無言で、食う。ムハッ、ムハッ……だけど、よく噛んで食べること。ご飯から甘みを感じるくらいまで、よーく噛んで食べるのだ。

……うますぎるッ!! いや、「うまい」や「うますぎる」なんて言葉では言い表せないほどの美味さなのである。「うますぎるすぎるすぎる」くらいの美味さである。まさに涙がでるほど美味いのである。事実、記者はいつも泣く。牛丼を食べながら感動のあまり泣いているのだ。

この心境は、日本食のない海外の国から帰国した時の心境によく似ている。飛行機の中で、「日本に帰ったら、まず何を食べよう」とワクワクしているあの心境。実際に食べた時の、あの美味さ。それが毎朝のジョギングと、粗食だけで手に入るのである。しかもタダだ。

試すしか無いだろう。最高の調味料は「空腹」なのだから。

Photo:rocketnews24.

▼ジョギング中に見えるすばらしい景色も、また涙が出てくるのだ。