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2016年ももうすぐ終わり。気づけば、私(中澤)がロケットニュース24の記者になって1年と3カ月が経つ。色んな仕事をしてきた私だが、「自分には向いてない」とあきらめた経験も多いため、最初は続くかどうかが不安だった。というか、今も割と不安

そんな中で、とても勉強になると共に「負けるか!」という気力が湧いてくるのが他メディアの記事だ。そこで、ロケットニュース24の記者たちに2016年ガチで面白かった他メディアの記事を聞いてみたぞ!

1. 中澤星児の面白かった記事2016

【人のセックスを笑うな】銀座コリドー街でナンパ師にヤラレてみた夜の話はもうしたっけ?(MTRL)

明日のモテるを配信中というメディア「MTRL」。グイグイ引っ張られる勢いがあって、文章がピチピチ跳ね回ってるように活きが良いところが好き。そんな軽くてチャラいノリの中にも「ウォールマリア」の比喩とか「Eカップが通りますよ」とか、光るようなナイスワードが散りばめられてて技ありで笑った。ライターのマリアさんに会ってみたい。

2. 原田たかしの面白かった記事2016

「拝啓 清原和博様」 Numberが贈った話題のメッセージ  編集長に想いを聞く(BuzzFeed)

覚醒剤所持で逮捕された清原和博を8月の甲子園特集の表紙に持ってきたNumber。リスクがある中、なぜなのか。理由が気になっていたところ、この記事で知ることができた。読者にまで熱い思いが伝わる内容もスゴくよかった。

3. P.K.サンジュンの面白かった記事2016

『サザエさん』風に似顔絵を描くのはムリじゃないか?(デイリーポータルZ)

目の付けどころの素晴らしさはもちろんのこと、完成した作品のクオリティがマジですごい。サザエさんの持つポテンシャルを極限にまで引き出しつつ、北村さん風のアレンジがお見事すぎる。「マッドマックス・怒りのデスロード」はスマホケースにしたいくらい最高。

4. りょうの面白かった記事2016

「沖縄の貧困」を最底辺で支えるヤミ金の壮絶(東洋経済オンライン)

離婚率全国1位の沖縄県で貧困に苦しむ女性にスポットを当てたルポ。楽園のようなイメージとは程遠い沖縄の影を、生々しく感じることができる。この問題とどう向き合うべきか……色々考えさせられた記事だった。

5. K.Masamiの面白かった記事2016

母親はどこまで息子のTwitterを監視しているのか?(オモコロ)

記者は先日、離れて暮らす親に電話で「アンタ毎日呑んでるでしょ」と言われた。そんな話をした覚えがないのに何故と内心ドキッとしたのだが、まあ記者のSNSを見ての発言だったと思われる。

親世代はSNSなんて見ていないと高をくくっていると、いつかエライ目に合うかもしれないので気を付けようと思わされた記事だ。別に気を付けるほど、日ごろ悪いことをしている訳ではないんだけど……。

6. あひるねこの面白かった記事2016

よくよく観ればさらに面白い。ドラマ『逃げ恥』を徹底的に解剖します(SILLY)

なんか踊ってるやつでしょ? と毛ほどの興味もなかった『逃げ恥』。しかし、この記事を読んでそんなにスゴイなら見てみようという気になった。この作品は「雇用」と「結婚」を再定義しているのだという。

とんでもないボリュームだが、対談形式で面白く、一気に読んでしまったぞ。「考えすぎ~」と一蹴するのは容易いが、こんな視点もあるのだと読み手をハッとさせる、それだけの説得力と愛を感じた。

7. 麟閣の面白かった記事2016

購買意欲の盲点を突け!第一回「これ買ったことないわ」グランプリ(オモコロ)

コンビニあるあるネタでもまさに盲点でした。レビューもしっかりしていて買いたくなったものもありました。昔から見ているサイトなので、自分の中で登場人物のキャラクターができあがっていたのも楽しめた要因です。キャラクター設定の大事さも勉強になりました。

8. 砂子間正貫の面白かった記事2016

「何に?」が抜けている「使える筋肉」、「使えない筋肉」論争、屈強トレーニー達が見解を投下する(筋肉バカドットコム)

筋トレの価値観は人それぞれだが、最も見解が分かれるのが「使える・使えない筋肉」というテーマだろう。筋トレ愛好家たちの熱い意見はとても参考になるが、ちょっと笑ってしまうのは私だけではないはず。ちなみに私は、流した汗は無駄にならないと信じている。

9. 佐藤英典の面白かった記事2016

記念写真の「ピース」から卒業するために、プロダンサーに決めポーズを教わってきた(ジモコロ)

ARuFa君のやることは、いちいち面白い。こんなクソ面白いこと、どうやったら思いつくのか。

10. GO羽鳥の面白かった記事2016

狂乱のASKA逮捕劇! その裏で、NHKクルーが怪しげな行動……「一目散に現場を離れていった」(日刊サイゾー)

他のメディアがASKAに熱視線をおくる中、誰も注目していない「現場にいたNHKクルー」に注意を払う着眼点。そのまま独自調査を進めてしまう激アツのジャーナリスト魂。さらに調査の結果判明したのが「NHK内のストライキと経費削減」という、マジで心底どうでもいい事実だった点も最高。

──以上である。話題になった記事から、マニアックな内容の記事まで様々だが、それぞれにバッチリカラーのある記事ばかりなので、年の瀬にこれを見て笑っていただければ幸いだ。2017年も他のメディアに負けないように頑張っていくぞー!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.