大人になると時間の関係でなかなか歯医者に行くことができず、虫歯を放置して悪化させてしまうことも多い。だが、悪くなってからでは余計に治療に時間がかかり、歯を抜かなければならないことになる場合も……。

そんな人たちなら、きっと歯医者のポスターなどで見かけたことがあると思うが、本日6月4日は6(む)と4(し)にかけた「虫歯の日」だ。また、日本歯科医師会も正式に6月4日から10日の「歯と口の健康週間」と認定しているので、ぜひこの機会に虫歯の予防法を知っておきたいところ。

今回は歯科医師のホームページなどに掲載されている「普段からできる虫歯予防法」をまとめてみた。ガムを噛むだけや口をすすぐだけの効果的な虫歯予防もあるようなので、気になる人はぜひチェックしてくれ!

【普段からできる虫歯予防法まとめ】

1.寝る30分前は飲食禁止! オヤツは食後すぐに

寝ているときは唾液の量が減り、口内が酸性になるため非常に虫歯になりやすくなる。そのため、寝る直前は極力飲食をしないほうがいいそうだ。また、オヤツも口内が虫歯になりにくい中性に戻ってきた頃に食べてしまうと、また酸性になり歯に良くない。

2.キシリトール入りのガムを噛む

砂糖の糖分と違い、甘味料の「キシリトール」は、糖アルコールという成分により甘さを感じることができる。砂糖は菌の栄養となり、菌の出す酸の原因となってしまうが、糖アルコールは菌の栄養にならない。そのため糖アルコールを取り込んだ菌は酸を出すことが出来なくなり、活動が弱まるそうだ。

3.フッ素入りの歯磨き粉を使用する

歯磨き粉はたくさんの種類があるが、歯科医師が推奨しているのはフッ素入りの歯磨き粉が多い。フッ素は歯の質を強化し、酸の産生をおさえるためである。また、フッ素を歯に塗布してくれる歯科医も多く存在する。

4.アルカリ性の食べ物を食べる

アルカリ性の食べ物を摂取することも虫歯予防になるそうだ。身近なものだとチーズなども予防効果があるそうで、海外メディアが昨年報じ、日本でも話題となった。

5.効果的なブラッシングを

当たり前のことだが、まったく歯磨きをしなかったら虫歯になる可能性は非常に高まる。歯磨きをしてもどうしても食べかすが残ってしまうという人は、歯科医師に歯磨きの方法をレクチャーしてもらうのが良いだろう。また、自分にあった歯ブラシを使用するのも忘れずに。

ちなみに台所などにある「メラミンスポンジ」で歯を磨くと汚れが落ちて歯が白くなるため、一見効果的なように見える。……が! 歯の成分であるエナメル質までそぎ落としてしまうため、絶対にやってはいけないぞ。

参照元:日本歯科医師会真宮歯科医院歯科ながしまクリニックおかざき歯科クリニック
執筆:なかの
Photo:Rocketnews24.