高校野球では、人数不足で大会に出場できないということをよく耳にする。それは野球が9人以上いないと成り立たないスポーツであることに他ならない。強豪校では部員が100人を超えることもあるが、その逆で部員が足りない高校というのも多く存在する。
今回ご紹介する北海道の双葉高等学校も例外ではなく、部員不足に悩まされていた。1年生5人の野球部員に助っ人を加えた9人でなんとか大会に参加したのだが、あれよあれよでチームは決勝まで進む快進撃。その詳細は次の通りだ。
・北海道の高校野球大会
9月18日〜22日に行われた第66回秋季北海道高校野球大会の小樽支部予選。この大会は春のセンバツ大会出場への参考となり、今後の大会に大きく関わることから、野球部がある多くの高校は参加する。
・助っ人部員たち
話題になっている双葉高校野球部員は1年生の5人のみ。そのままでは大会出場さえ叶わない彼らは、スキー部員3人、帰宅部の生徒1人に声をかけ、出場にこぎつけた。部活動をしていない倉地大世選手はバットを所持していないため、なんと木の棒を振って練習したという。
双葉高校は大会直前の練習試合で大敗したことから、本番では惨敗して当然と見られていた。しかし、大会になると見違えるほどのチームに成長しており、外野と二塁を担当した助っ人たちは、決勝まで失策はわずか1と鉄壁のディフェンスを披露。スキー部所属の2年生・蔦(つた)有輝選手に至っては、本塁打を放ち大活躍した。
・コールド勝ちを連発
野球部員と助っ人がガッチリ噛み合った双葉高校はコールド勝ちを連発。1回戦では小樽桜陽高校に13ー3(6回コールド)、2回戦では小樽工業高校に8ー1(7回)、さらには準決勝の岩内高校戦では12ー2(5回)と順調に勝ち進んだ。
・決勝の相手は北照高校
決勝まで進んだ双葉即席ナインが相対したのは、今年の夏の甲子園にも出場した強豪・北照高校だった。22日に対戦し、10ー0の5回コールド負けとなったが、即席チームでここまで勝ち進んだこと自体がスゴすぎるぞ!
・この快進撃に対するネットユーザーの反応
「双葉高校すごすぎw」
「双葉高校すごい!ほんとドラマみたい。」
「あっぱれ!双葉高校野球部!!」
「決勝戦はさすがにコールド負けか。素敵な夢をありがとう」
「双葉高校が凄い! リアルパワポケ(笑)」
「できれば21世紀枠で出てきてほしいなこの高校。話題性は十分だからなんとかならんかなあ。」
などなど、ドラマみたいな活躍でスゴいというコメントが多数。また次も見てみたいという声や、サクセス野球ゲームの『パワプロクンポケットシリーズ』に似ているという声も多く見られた。
助っ人でプレーした選手たちは、野球経験があるとはいえ、即席で準備期間も短かった。それにもかかわらず、決勝まで進んだことは快挙と言っていいだろう。部活が異なり、目指している方向性は違うが、次も期待したくなる双葉ナインの快進撃であった。
参照元:双葉高等学校公式サイト、毎日jp
執筆:原田たかし
▼1回戦を大差のコールドで勝利!
▼2回戦もコールド勝ち!
▼またまたコールドで決勝進出