日本には数多くの方言が存在する。たとえば近畿でも「京都弁」と「大阪弁」を同じだというと怒る人がいるように各地域の方言とは母語であり、その人のアイデンティティにもつながる重要な言葉だ。
その方言から出身地を導き出す『方言チャート』がインターネット上で公開されて話題となっている。いくつかの質問に答えるだけで、ドンピシャに当たってしまうというのだ!
・女子大生らが開発
この『方言チャート』は東京女子大の篠崎晃一教授の指導下でゼミ生11名により開発されたものだそうだ。簡単な質問に答えるだけでその人の出身地を導き出すというものである。
・的確に追い詰められる快感
大阪出身の記者(私)も早速やってみた。最初の質問は『翌日、家に不在の時、「明日、家におらん」と言うことがありますか?』というもの。そこから自分は使わないが意味はわかるもの、親なら使うもの……だんだん範囲がしぼられていく。
ちなみに、記者は大阪出身なのだが、最後の方は「“知っとう” というか」、「コインパーキングの看板に “モータープール” と書いているか」など、兵庫と大阪でゆさぶりをかけられたようだ。どんどん近づいてくる! この正確に追い詰められている感がたまらない!!
・編集部でもやってみた
ロケットニュース24編集部6名がチャレンジしたところ
東京出身 → 神奈川
大阪出身 → 大阪
兵庫出身 → 山口
和歌山出身 → 和歌山
島根出身 → 島根
福岡出身 → 愛知
と、6人中3人が的中! 3人は外れるという結果に。
・単なる出身地ではなく環境に左右される?
出身地が的中しなかった3人はとても残念そうだった。兵庫出身の記者は「仲間はずれになった気分」と落ち込み、東京出身の記者は「神奈川県の病院で生まれた」と話していた。
なお、『方言チャート』では
「ここでいう出身地とは、3~4歳から13~14歳の言語形成期と呼ばれる時期に生活していた地域を指します。したがって、その時期に複数の土地で生活経験のある場合は出身地の特定が困難になる場合があります」
と、説明されている。単純に出身地だけでなく、親の出身地や県境や引越し、仲の良い友人の出身地など環境に影響されるところも大きいようだ。
・地元でしか通じない懐かしい言葉と新しい発見が楽しい
チャートにある設問は「こんなの地元民しか知らないだろう」と言いたくなるほど細かい。答えていくうちにその地域の人だけがわかる「あああああああ!!」となる設問もきっとあるはず。また、逆に「えっ、これって方言だったの!?」という発見もあるだろう。出身地鑑定だけでなく、設問を読んでいるだけでも楽しいぞ。あなたもチャレンジしてみてほしい!
参照元:『出身地鑑定!! 方言チャート』、日経新聞
執筆:沢井メグ
▼設問の一部。確実に追い詰められる感がすごい
▼なかには「コレって方言だったの!?」という驚きもあるぞ!