海外旅行中は、その地のモノを食べるべきだ。そこでしか食べられないモノを……なぜならば、今しか食べられないのだから。だがしかし、どーしても止むに止まれぬ事情がありホテルから外に出られなかったり、どーしても今すぐに日本食が食べたくなるときもあるかも知れない。

そんなときに是非ともオススメしたいのが、なんとまさかの「出前」である。タイ語はもちろん、英語がわからなくても日本語でオッケーだ。注文方法は以下の通り。

・日本語でOK。ありとあらゆる日本食の出前が可能!
その1:バンコクの日本食屋などで配られている日本人向けフリーペーパーに掲載されている宅配弁当屋の広告を探す。もしくは「バンコク 出前 日本食」などのキーワードでネット検索するとたくさんお店が出てくるので、そこからお店とメニューを選ぶ。丼モノ、そば、うどん、ラーメン、寿司……なんでもあるぞ!

その2:電話で注文。基本的に出前のできる日本食屋は日本人スタッフがいるので日本語でオッケーだ。ホテル名と場所を言い、持って来られるエリアなども確認。今回は「とんかつ弁当」を注文。50~60分ていどで来るとのこと。

たったこれだけである。日本と同じだ。で、1時間経っても来ないので、電話で催促してみたところ「さっき出ました! 20分くらい前に。今向かってます!」とのお返事。出前につきものの「さっき出ました!」「いま出ました!」はバンコクでも健在である。果たしてどんな出前師が、どんなとんかつ弁当を持ってくるのかホテルの部屋でドキドキと待機。

・やってきたのは出前師じゃなかった!
そして注文してから約70分後……部屋のチャイムが「チリーン」と鳴った! どんな出前師が来たのかと期待しながらドアを開けると……なんとそこには、満面の笑顔で「とんかつ弁当」の入ったビニール袋を持つホテルのスタッフがいた! なるほど、そうか! ホテルのロビーで出前師から事情を聞いて、お金を先に支払って、私の部屋に持ってきてくれたというわけだ。

想像外な展開だが、逆にこれはウレシイ誤算。このホテル、意外とセキュリティがしっかりしてるのだなぁと再確認させてくれたからである。そしてホテルのスタッフにとんかつ弁当代を支払った。価格はとんかつ弁当180バーツ(約483円)、宅配代40バーツ(約107円)、しめて220バーツ(約590円)である。ちなみに一定以上の金額を注文すれば、宅配代が無料になるケースが多い。

・味は激ウマ! たしかな日本の味!
気になるお味は……美味いのだ。当然のように、美味いのだ。衣はサクサク。肉も厚い! しかも柔らかい「ヒレ」である。おかずの肉じゃがもきんぴらごぼうも、そしてお新香も……どれをとっても満足できる味である。平均的なタイ飯の一食価格が50バーツ(約134円)ていどなので、それを考えると少し高いが、電話一本で本格的な日本食がホテルでも味わえるというのは、なかなかオトクなのではないだろうか。ルームサービスよりもきっと安いぞ!

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼こんなフリーペーパーがあったら要チェック。なくてもネットで出てくるから安心してほしい。

▼とんカツ弁当の文字に誘われて、このお店に決定! 電話も日本語でオッケーだ。

▼そして70分後、とんかつ弁当を届けに来たのは彼だった。出前師に払ったレシートも持参している。

▼ビニール袋に入った状態で届けてくれる。

▼開けてみるとこうなる。とんかつ、肉じゃが、きんぴら、お新香、そしてゴマ入りのごはん!

▼味はお世辞抜きでうまい。日本と同じ。タイ語で言うなら「アロイ」である。

▼肉も厚い! しかも柔らかい! ヒレである!

▼ちなみに別の日に別のお店で「ざるうどん」を注文したりもしたが、それまた美味かった。