東京、大阪など都会にお住まいの方はご存知ないかもしれない。日本を走る電車の中には無人駅であったりドアが手動であったり、自動改札がなかったりする路線・駅が多数存在する。

「日本で最も住みやすい街」「環境がいい街」にたびたび名を連ねる富山の鉄道が、ついに自動改札機を導入するそうだ。このニュースに富山県民は「やったぁぁぁぁ!!」と歓喜、隣の石川県民は「何だと!!」と大変悔しがっている。

3月17日より自動改札機が導入されるのは富山のローカル線・富山地方鉄道だ。発表によると電鉄富山駅、立山駅などの主要17駅にICカード対応の自動改札が設置される。

富山地方鉄道は1970年代に定期専用の自動改札機があったそうだが、その後撤去。学生など若い世代では自動改札機を使ったことのない人もいるだろう。

問い合わせたところ今度導入される自動改札はICカードの利用者に限るとのこと。切符での乗車は従来どおりの有人改札での対応となるそうだ。完全自動対応ではない。また、JRではなくローカル線のみの導入ということにがっかりする県民も少なくない。だが、自動改札が出来ること自体に対しては「やったぁぁぁぁ!!」「マジで!?」「金沢ザマァ」などと喜びを隠せないようだ。

対して、隣の北陸最大の都市・金沢市を有する石川県では金沢駅ですら有人改札。富山に先を越されたと大変悔しがっている。

なお日本には石川のほかに徳島、島根、宮崎など自動改札がない県もいくつかある。知らなければ乗降車にとまどってしまうだろう。記者もICカード非対応の無人駅で降りてしまい、有人駅まで引き返す羽目になったことがある。旅に行く際は各地の鉄道事情も知っておきたいものだ。

参照元: 富山地方鉄道株式会社
Illust:rocketnews24.

▼ちなみにこちらがJR金沢駅の有人改札だ