変化に気づいたのは、キッチンドローンが回転し始めて大体2時間が経過した頃だった。今までは納豆がモサモサと回っているだけだったのだが、そのタイミングで一部の大豆が潰れ始めたことを確認したのだ。
こ、これは……! ペースト化の予感……! いや、あと8時間もキッチンドローンを回し続けたら……めちゃくちゃ変わっちゃうんじゃないの? もしかして液体化?
変化に気づいたのは、キッチンドローンが回転し始めて大体2時間が経過した頃だった。今までは納豆がモサモサと回っているだけだったのだが、そのタイミングで一部の大豆が潰れ始めたことを確認したのだ。
こ、これは……! ペースト化の予感……! いや、あと8時間もキッチンドローンを回し続けたら……めちゃくちゃ変わっちゃうんじゃないの? もしかして液体化?
「ドローンの羽の回転、遅くね?」 ──そう感じたのは、キッチンドローンの電源をONにしてから、わずか5秒後のことだった。つまり、私のテンションがドローンで浮き上がったのは約5秒。
その後はゆっくりと降下を続け、約30秒後に「まぁ、これくらいがちょうど良いのかもなぁ」というところに着地した。視界不良のモヤモヤした着陸ポイントに、私は今いる。……つまるところ、私はキッチンドローンの全貌をいまいち把握できていないのだが、自分が見えている範囲のことだけでも報告したい。