2012年9月、赤城乳業は国民的人気を誇るアイス「ガリガリ君」に、驚くべきバリエーションを投入し、世間をアッと言わせた。それはコーンポタージュ味である。それから約一カ月を経て、また新たな商品を登場させていたのを、ご存知だろうか? それは「プリンプリン」味である。
そう、その名の通りプリンだ。ふわふわプルプルの柔らかい口当たりのプリンである。とろけるような甘さのプリンを、「ガリガリ君」で再現したのである。プリン、ガリガリ、プリン、ガリガリ。このふたつがひとつになる可能性は、はてしなくゼロに近い。それなのに、なぜ赤城乳業は挑戦したのか……。実際に食べてみたところ、プリンとガリガリの間で揺れる、開発者の苦悩の味がした(涙)。