明日、2026年10月29日。サイゼリヤがメニュー全般で平均6%の価格改定に踏み切る。

長らく税込300円を死守してきた『ミラノ風ドリア』だが、多くの店舗で、この価格で食べられるのは本日10月28日が最後だ。

居ても立っても居られず、私(あひるねこ)は値上げ直前の店舗へ向かった。

・ついに値上げ

今回の価格改定では、メニュー全般が平均6%の値上げとなる(レジャー施設周辺・都市部の一部24店舗では平均10%)。

一部地域の店舗では、10月21日より先行して改定が実施されているようだ。


気になる『ミラノ風ドリア』の価格は、税込300円から320円に。税込400円のメニューは420~430円になるという。

サイゼが価格改定を行うのは2020年7月以来、約6年ぶり。しかし、この時は原材料費の高騰を反映した値上げではなく、コロナ禍での感染予防対策として行われた価格の端数調整であった。

『ミラノ風ドリア』は税込299円から300円にたった1円上がっただけ。そう考えると、今回の価格改定はかなり大幅な値上げのように感じられる。

……が、改めて『ミラノ風ドリア』を注文してみて思った。


さすがに安すぎるだろと。


・2026年に300円はおかしい

あらゆるモノが値上がりしている昨今。スーパーなどで買い物をしていても、「高いなぁ」と感じる機会が非常に増えた。

外食なんてなおさらだ。「これは安い!」と思うことは、自分のような仕事をしていても、数年前と比べて圧倒的に減ったように思う。

しかし『ミラノ風ドリア』に関しては、さすがにこう言わざるを得ないだろう。安すぎると。


何というか、2026年に食べる『ミラノ風ドリア』は、どう考えても値段と内容が合っていないのだ。



冷凍されたものを袋から出して、レンチンしただけならまだわかる。ところがこのドリア、詳しいことはよく知らないが、どうやら表面が焼かれているではないか。そこには確固とした焼き目がある。


それがどのような違いを生み出すかは、以前お伝えしたイオンの『ミラノ風ドリア』を見ても明らかだろう。そう、あの焼き目にこそ、『ミラノ風ドリア』のアイデンティティが宿っていると言ってもいい。

また、食べ終わった皿を洗う手間も考えてしまう。器のフチに焦げ付いたソース。いかに強力な業務用食洗機だろうと、予洗いせずにそのまま入れるわけにはいかないのではないか?


現在40歳の私にとって、『ミラノ風ドリア』はいまだに吉野家や松屋の牛丼と同じフォルダの中に入っている。

しかしだ。調べてみると、吉野家の『牛丼(並)』の最新の価格は税込498円、松屋の『牛めし(並)』は税込480円(2026年10月28日時点)。

そう、いつの間にか彼らはまったくの別物になっていた。『ミラノ風ドリア』よ、逆に問いたい。なぜお前はまだ律儀に300円のままなんだ?


しかも発表によれば、「フレッシュワイン」と「ランチ」、「モーニング限定メニュー」に価格変更はないという。ワインはちょっとくらい値上げしても誰も怒らないと思うぞ……。


・よく頑張った

サイゼリヤは今回の価格改定に関するプレスリリースの中で、「当社の努力不足により、食材の不足や原価上昇を吸収できない事態が発生しております」と書いている。

この一文を読んだ私の胸には、以下のような気持ちが渦巻いていた。


もういい……! もう……休めっ……!


休めっ……! サイゼッ……!



大袈裟でも何でもなく、値上げの発表を聞いてまったく悲しくないどころか、むしろ「言い出すのが遅いんだよ!」と感じたのはサイゼリヤが初めてである。

サイゼを心から愛する者の一人として、サイゼにはこれからも末永く、そして無理なく頑張ってもらいたいものだ。

参考リンク:サイゼリヤ(PDF)
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼値上げ前の主なメニュー。