
先日、スマートグラスの試着をした際に、たまたま「be my eyes(ビー・マイ・アイズ)」というアプリの存在を知った。
視覚障がいのある人と、目の見えるボランティアをつなぐサービスで、スマホを通じて日常生活のちょっとした困りごとをサポートできるという。
特別な資格や知識も必要なく、誰でも気軽にボランティアとして参加できるそうだ。
興味を持った私(夏野)は、さっそく教えてもらったその日のうちにダウンロードしてみた。
「おすすめです!」というのも少し違う気がするが、こんな形で誰かの日常をサポートできるサービスがあることを、もっと多くの人に知ってもらえたらと思う。
・まだまだ自分の知らない便利なサービスがあるんだな
「be my eyes」は、視覚障がいのある人や見えにくさを抱える人が、スマホのカメラを通じてボランティアに視覚的なサポートを依頼できるアプリだ。
例えば、商品のラベルを読んだり、探し物をしたり、身の回りのちょっとしたことを確認したり。
利用者がサポートを依頼すると、ボランティアに通知が届き、応答した人とビデオ通話がつながる仕組みになっている。
私が登録したのは、ボランティア側。海外発のアプリということもあり、一部に英語表記もあるが、説明も操作もいたってシンプル。細かなプロフィールの入力も必要なく、特に困ることはなかった。
日本ではまだそれほど浸透していないとも聞くし、自分に依頼が来ることなんてあるのだろうか。まあ、いつか誰かのお役に立てればいいな。そんな軽い気持ちで、登録を済ませた。
・登録から2日後、突然その時が
ところが、その「いつか」は思いのほか早くやってきた。
登録から2日後の朝。何気なくスマホを眺めていると、突然ブーッと通知が! 画面を見ると、なんと「be my eyes」からの着信ではないか。
えっ、もう!?
驚きつつも、ここで迷っている暇はない。反射的に応答すると、画面に映し出されたのは、冷蔵庫だった。
おはようございます。お願いします
朝の挨拶から、いきなり始まった初めての視覚サポート。特別な自己紹介も、堅苦しい説明もない。
相手の方が探していたのは、冷蔵庫の中にある食品のひとつ。いくつかあるものの中から、目的のものを見つけたいという。
画面越しに冷蔵庫の中を確認しながら、一緒に探していく。相手の方も慣れた様子で、指先でラベルやテープを確かめながら、「これは○○ですか?」と確認してくれる。
私は画面に映っているものを見て、言葉で伝える。そんなやり取りを何度か繰り返したところで、目的のものはすぐに見つかった。
時間にして、わずか1〜2分ほど。なんともあっさりした、私のサポートデビューだった。
・気負いのない助け合いから
通話が終わって、なんだか不思議な気持ちになった。
ボランティアというと、どこか身構えてしまうところがある。でも、今回私がしたことといえば、スマホに映る冷蔵庫の中を見て、一緒に探し物をしただけ。
相手の方もごく自然に頼んでくれて、目的を果たしたら「ありがとう」でおしまい。そこには、助ける側と助けられる側という大げさな空気もなかった。
もちろん、ちょっといいことをした気分になっている自分もいる。自己満足と言われれば、そうなのかもしれない。
それでも、ほんの少しの時間で誰かの困りごとが解決し、こちらもちょっとすがすがしい気分になる。こういう気負いのない助け合いって、いいなと思った。
まだたった1回の経験だが、これからもできる範囲で応答していきたいし、こうしたサービスがもっと広まればいいなと思う。
参考リンク:Be My Eyes
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.
夏野ふとん




































