“ガッツリ系チェーン店” の代表格、伝説のすた丼屋から、2026年10月1日に新メニューが登場した。その名も……


『ガリバタ醤油大とろホルモン丼』


ガリバタ。醤油。大とろ。ホルモン。丼。前回の「チーズカレーメンチカツ合盛りすた丼」に続いて、またしてもメニュー名が渋滞している。

期間限定で、食材がなくなり次第販売終了とのこと。キャッチコピーは「焼肉の欲望を一杯に詰め込んだ」。そして私(耕平)には、伝説のすた丼屋の新メニューを食べるときの流儀がある。それは「肉もご飯も、選べる最大まで増やすこと」。

果たして、焼肉の欲望を最大サイズで詰め込むとどうなるのか……。

・またしても渋滞

訪れたのは地元にある、いつもの店舗。販売2日目の金曜日、夜9時前である。


これまで私は、「ピザすた丼」、「とろろぶっかけすた丼」、そして前回の「チーズカレーメンチカツ合盛り」と、この店の新メニューを最大サイズで食べ続けてきた。今回もその流れに乗るだけだ。

店頭のポスターには「大とろホルモン×牛カルビ」「濃厚ガリバタ醤油」の文字。そして「秋の食欲、止められない」……いや、止めるつもりは毛頭ない。


公式の発表によると、大とろホルモンと牛カルビを玉ねぎと一緒に炒め、青ねぎ、バター、フライドガーリックを乗せた一杯。タレはすた丼伝統のニンニク醤油ダレにバターを加えた「バターすたダレ」だという。

価格は通常サイズで1390円(税込)。ご飯は約370gで、総重量は約500gとのこと。ほかにご飯の量が約3分の2の「腹八分目」が1290円、味噌汁付きの定食が1490円、肉を並盛の2倍にした「肉2倍盛り」が2090円となっている。

ちなみに券売機では「ガリバタ醤油大とろ牛ホルモン丼」と、「牛」が1文字増えていた。ただでさえ渋滞しているところに、さらに1台合流してきた格好である。


選んだのはもちろん「肉2倍」、2090円。続いてご飯の量を選ぶ画面が出てくる。


増量無し、+100g、+200g、+400g。ここで迷う理由はない。いちばん右の+400g、490円だ。これで合計2580円。通常サイズのほぼ倍の値段だが、これも流儀なので仕方がない。


ご飯は通常の370gに400gを足して、約770gになる。ノーマルの総重量約500gのうち、具の分はざっと130g。それが2倍になると考えると、単純計算で総重量は1kgを超えてくる。もちろん公式の数字ではないので、あくまで目安だ。果たして、この茶色い1kgを最後まで食べきれるのか……。


・とにかく茶色い

待つこと10分。番号が呼ばれて受け取りに行くと……


とにかく茶色い。


丼一面が、炒めた玉ねぎとホルモンとカルビの茶色で埋まっている。その上に青ねぎとフライドガーリックの山、そして溶けかけのバター。緑はほぼネギだけである。

ご飯は770gもあるはずなのに、丼の縁からわずかに白が見える程度。肉2倍の具が、ご飯をほぼ完全に覆い隠している。


よく見ると、カルビは薄切りで、食べやすくしてある。ご飯と一緒にかき込める厚さだ。一方のホルモンは、タレをまとってつやつやとしており、見た目はトロトロだ。玉ねぎもたっぷり入っていて、甘い香りが立ちのぼってくる。


まずは、カルビを白米と一緒に一口。


相変わらずの安定感である。ニンニク醤油ダレにバターのコクが乗って、白米が進む。フライドガーリックも「これでもか!」というくらい散らしてあるので、食べ終わったあとのニンニク臭は覚悟しておいたほうがいい。

ただ、正直に書いておきたい。個人的には、いつものすた丼の豚バラ肉のほうが美味くて食べやすいと感じた。カルビが悪いのではなく、すた丼の肉が強すぎるのだ。


次にホルモンを白米と一緒に。


……弾力がすごい。


トロトロの見た目に反して、噛むとしっかり押し返してくる。脂の甘みはあるのだが、飲み込めるところまで噛むのにひと苦労だ。これは1切れ目にして、完食への手強いハードルになりそうな予感がする。

とはいえ、肉2倍の丼はまだ山のように残っている。果たして、この弾力の群れを最後まで噛み切れるのか……。


・ホルモンという壁

それでも、にんにくダレの香りが食欲をそそってくる。バターが溶けてタレと混ざると、ご飯がどんどん進む。この量を箸で運び続けるのはさすがに効率が悪いので、箸からレンゲに持ち替えて、戦闘態勢に入った。


あっという間に半分。


前半はカルビと玉ねぎの甘さで、勢いよく進んだ。問題はここからで、カルビはするすると消えていくのに、ホルモンは1個ごとに噛む時間を要求してくる。ご飯とタレだけが先に進んで、ホルモンが後に残る。レンゲの上にホルモンばかりが集まるようになり、ひと口ごとのペースが目に見えて落ちていく。


それでもレンゲ片手に食べ続けて、残り3分の1。


流石に顎が疲れてきた。脂でも量でもなく、顎である。お腹にはまだ余裕があるのに、口のほうが先に音を上げそうになる。大食いでこういう疲れ方をするのは、なかなか珍しい。


そして、最後の一口。


完食!!!


写真のタイムスタンプを見返したところ、着丼から完食まで約16分。前回のチーズカレーメンチカツ合盛りすた丼が13分ほどだったので、ホルモンを噛んでいた分だけ、きっちり遅くなっている。


最後は味噌汁で胃を落ち着かせた。濃いガリバタ醤油を流し込んだあとの味噌汁が、しみじみうまい。


──というわけで、食レポは以上だ。

最近の新メニューの中では、正直いちばん苦戦した。前回の「チーズカレーメンチカツ合盛りすた丼」は最後まで失速しなかったが、今回はホルモンの噛み応えが最後まで手強かった。かなり前に食べた「牛ホル豚バラ焼肉丼」で手こずったのは脂だったが、今回の相手は弾力だ。

ガリバタ醤油の味そのものは文句なしにうまい。バターのコクとニンニクの香りは、白米との相性が抜群だ。ただ、ホルモンは量が増えるほど噛む回数も増えるので、最大サイズに挑むなら顎の準備運動をしてから行くことをオススメする。

参考リンク:伝説のすた丼屋
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.

▼脇役のフライドガーリック、バター、青ネギの組み合わせも最高だ!