
うどん文化である大阪。特徴はその安さだと思う。丸亀製麺みたいなうどんチェーンよりもっと大衆的な立ち食いうどんそば屋があって、まさしく庶民の味方的に生活を支えているのだ。その中でも特に安い店として知られているのが『松屋』である。
牛めしじゃなく立ち食いうどんそばチェーン。外観から昭和大衆食堂みがにじみ出ている『松屋』。最安メニューであるかけうどん・そばの価格は店によって違う。そんなわけで松屋の中でもひときわ安い新世界店に行ってみた。なんと、かけうどん・そば1杯170円!
・もはやパンク
物価高の世においてこの価格はもはやパンクと言えるのではないだろうか。近年の新世界の観光地化も手伝い、他の店の価格は観光客狙いの水準になっているだけに、より「かけうどん・そば170円」にスピリットを感じる。
しかも、おそらく周辺の「大阪や」オーラで隠れるためだと思うけど、店に並んでるのは明らかに地元民だ。私の前に並んでたおっちゃんが「昔はガラガラやったけどなあ」と話していた。確かに、大阪出身である私(中澤)の新世界のイメージもこんなに煌びやかじゃない。
・体温が感じられる店
言うならば、新世界が変わる前の面影が残る場所。カウンターでかけそば(税込170円)を注文したところ、隣のおばちゃんが「水も飲んでええんやで」と店員でもないのにグラスに水を入れてくれた。きょろきょろしてたから外国人観光客と思われたのかもしれない。
かけそばは透き通る透明のつゆで、飲んでみるとほのかにかつお出汁の味がする。京都みたいな上品かつ上質なつゆではなく、逆に安さと親しみを感じるところが非常に大阪っぽい。
ボソボソしたそばも特別こだわりを感じるような代物ではないゆえに、どこか温かみを感じる。肩肘張らないで食べられる気楽さに満ちた味。もっと言うと、店に集まる人も含めて体温が感じられたのであった。
・松屋新世界店ですら値を上げるレベル
カウンターで食べるだけでどこか連帯感が生まれるこの店。実際食べてみてもその安さに庶民スピリットを感じたんだけど、店内の貼り紙によると、10月1日からうどんそばメニューが30円上がるらしい。つまり、かけ200円になるわけだ。
松屋新世界店のかけそばの価格が値上げされたのっていつ以来だろう? 少なくとも近年はずっと170円だっただけに、それが200円になるという事態にはインパクトを感じずにはいられなかった。物価高がこんなところにまで。
・もう1つの最安店
さらに、その事態を受けて1つ気になったのは、この近所にあるうどん・そば屋『三吉うどん』の存在だ。実は『三吉うどん』もかけうどん・そば170円。その価格の動向がにわかに気になったので行ってみたら定休日であった。
外のメニュー表を見ると、かけうどんそば170円となっているがはたして……? そんなわけで、『三吉うどん』の詳細については次回お伝えしたい。
・今回紹介した店舗の情報
店名 うどんそば松屋 新世界店
住所 大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-5
営業時間 7:00~20:00
定休日 木曜日
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼観光地化で綺麗になった反面
▼普通に観光地価格にはなっているように感じた
▼変わっていく街の影に残る『松屋』はさながら昭和の面影
中澤星児













































