コンビニやスーパーで市販されているカップラーメン同士を混ぜ合わせたら、1番おいしくなるのはどんな組み合わせのどんなアレンジだろう?

──それを人間ではなくAIに聞いてみようというのが本連載「最強カップ麺の組み合わせをAIに聞く」だ。第4回で私(耕平)が質問を投げかけたのは、イーロン・マスク率いるxAIの「Grok(グロック)」。

提案されたのは、マルちゃんの「赤いきつねうどん×緑のたぬき天そば」。日本のカップ麺史そのものと言っていい2つが、ついに1杯になる。しかもGrokは、食べ方を4通りも指定してきた。

そのうち1つは「湯切りして卵とマヨで和える」という、もはや別の料理である。果たして本当においしいのか? 実際に全部作って食べ比べてみたぞ!

・Grokが導き出した赤と緑のコンビ

Grokはイーロン・マスクが設立したxAIのAIで、Xの中の投稿やWebを検索しながら答えるのが特徴だ。今回もその癖が、思わぬところで出ることになる。

さっそく、「コンビニやスーパーで市販されている、史上最強の『カップラーメン×カップラーメン』の組み合わせを教えてください。具体的な商品名で提案してください」とプロンプトを投げてみた。


すると、Grokが返してきた回答がこちら。


1位が「日清カップヌードル醤油×カレー」。続いて「どん兵衛天ぷらそば×シーフード」「蒙古タンメン中本×シーフード」、そして「シーフード×カレー」

……ちょっと待ってほしい。醤油×カレーはVol.1、どん兵衛×シーフードはVol.3、蒙古×シーフードはVol.2で、全部この連載でやった組み合わせだ。

しかも回答の出典欄に「Rocketnews24」と書いてあった。


つまりGrokは、私の過去記事を読んだうえで「これが最強です」と提案してきたのだ。予習が熱心すぎる。まあ、定番を出してくるだろうとは思っていたので、被るのはある程度仕方がない。

そうなると4番目の「マルちゃん 赤いきつねうどん×緑のたぬき天そば」一択となる。ただし優先度は最下位で、向いている人の欄には「ネタとしても楽しみたい人」とある。上の3つは全部既出。消去法である。ネタ枠、いただこう。


「この組み合わせの食べ方を深掘りしてください」と頼むと、4通りの食べ方を出してきた。


・食べ方1「2カップ合流」:赤いきつねを先に作り、2分後に緑のたぬきを作り始める。たぬきが3分たったら麺をきつねのカップへ移す。つゆは赤7:緑3
・食べ方2「セルフメガ盛り」:赤いきつねのカップに緑のたぬきの麺ブロックを重ね、お湯少なめで5分
・食べ方3「具材交換」:うどんに天ぷらで「赤いたぬき」、そばにお揚げで「緑のきつね」
・食べ方4「油そば化」:両方湯切りして、粉末スープに卵1個とマヨ小さじ1、ラー油数滴


せっかくなので、全部の食べ方を試してみよう。その足で近所のスーパーへ向かった。


・調理開始

ちなみに4通りを全部やるには、それぞれ4個ずつ、計8個いる。レギュラーで8個は、さすがに食べきれないので、その横に売っていた「まめサイズ」を各4個買った。合計で税込1160円。内容量は赤いきつねミニが41g、緑のたぬきミニが45gで、レギュラーのだいたい半分弱である。


自宅に戻り、さっそく調理をしていく。


最初に食べ方1「2カップ合流」に取り掛かる。が、ここで問題が発覚する。それは「まめサイズ」が、赤いきつねも緑のたぬきも「熱湯3分」だということ。


よって、待ち時間は自分で組み直した。うどんに湯を入れて、1分後にそばを作り始める。


うどんが3分になった時点で、そばは2分。あとは合流したカップの中で仕上がってもらう。


そばの麺を赤いきつねのカップへ移す。お揚げはうどんの間に、かき揚げは最後に乗せた。


・食べ方4種を全部試してみた

それでは、いよいよ実食だ。天地返しをして、食べてみると……


普通においしい。が、赤いきつねのつゆにそばが入っている、という以上でも以下でもない。うどんもそばも、それぞれちゃんとおいしい。ただ「混ぜた意味は?」と聞かれると、答えに詰まる。


次に食べ方2「セルフメガ盛り」。赤いきつねのカップの上に、緑のたぬきの麺ブロックをそのまま重ねる。


これも食べてみると……


うん……味は「食べ方1」と、ほぼ同じである。器が1つになった分だけ食べやすいが、味は変わらない。当たり前だ、入っているものが同じなのだから。


気を取り直して、食べ方3「具材交換」。


左が「緑のきつね」、右が「赤いたぬき」。Grokによれば、東洋水産が実際にこの組み合わせを商品化したことがあるらしい。食べてみると……


おっ、これは面白い。


そばに甘いお揚げが乗ると、つゆにコクが出る。うどんにかき揚げも、衣がつゆを吸ってうまい。混ぜるより、入れ替えたほうが個性が残る。Grokの言うとおりだった。


ただ、ぶっちゃけ……食べ方1から3までは、「具を混ぜた」「具を交換した」というだけで、ほとんど化学反応が感じられない。正直、今回のGrokの提案に不安しかなかった。


そして最後の望みを託すべく、食べ方4「油そば化」の調理に入る。うどんとそばを両方湯切りし、粉末スープに卵1個とマヨ小さじ1、ラー油を数滴。お揚げときざんだ天ぷらを入れて、混ぜる。


そして……


完成!


食べてみると……


いやぁ、美味い!


これは完全に別の食べ物である。卵とマヨで麺がとろりとまとまって、そこにお揚げの甘みと天ぷらの油が乗る。


これは油そばというよりも、「和風カルボナーラ」だ。つゆで食べる前提の2つを、つゆから引き離したら、いちばんおいしくなった。


──というわけで、4つの食べ方をランキングにすると……


1位 油そば化 ← 圧倒的。カップ麺2個から生まれたとは思えない
2位 具材交換 ← 混ぜるより入れ替える。個性が残って、どちらもうまい
同率3位 2カップ合流/セルフメガ盛り ← 普通においしいが、混ぜた意味が薄い


「まめサイズ」で正解だった。レギュラー8個なら、油そばにたどり着く前に終わっていたと思う。

──ということで、Grokの提案ではネタ枠だった食べ方が圧倒的に優勝だった。これがGrokの実力か……なかなかやるじゃないか。次回はまた別のAIに聞いてみるので、お楽しみに!

参考リンク:Grok、マルちゃん(東洋水産)
執筆:耕平
Photo:RocketNews24./ Grok

▼Grokは「つゆの東西」まで気にしていた。同じ地域同士で組むのが基本らしい