星野リゾートが展開するホテルブランド「OMO(おも)」。

名前はもちろん知っていたし、周囲にも「OMO、めっちゃいいよ!」と推す友人が何人もいる。

なかでも、全国各地のOMOを泊まり歩いている友人が特に激推ししていたのが「OMO7大阪 by 星野リゾート」だ。

ちょうど大阪へ行く予定があったため、この機会に泊まってみることにした。

なるほど……この価格でこの満足度とは、推したくなるのも納得である。チェックアウトする頃には、私もすっかりOMOのファンになっていた。

・OMOと私の出会い

ちなみに私(夏野)は、ホテルに泊まっても基本的に外を出歩いてしまうタイプ。極端にいえば、寝られれば十分ということも多い。……と言いつつ、音や清潔さは意外と気になるのだが。

OMO好きの友人は、決して贅沢を好むタイプではない。一緒に遊びに行っても、おにぎりを持参することも多いし、飲み物もそうそう買わない。どちらかといえば節約派だ。

そんな友人が、滞在そのものを目的に泊まりに行くのだから、何かしらハマる理由があるのだろう。

なお今回、星野リゾートブランドという看板に妙にびびった私は、事前に取材の相談をしたところ、試泊として案内していただけることになった。


・改めてOMOとは?

OMOは、星野リゾートが展開する「テンションあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトにしたホテルブランド。2026年9月現在、全国に18施設ある。

単にホテルの中で過ごすだけではなく、その街を楽しむための情報やアクティビティが充実しているのが特徴だ。

私が当初調べていたのは、食事なしの素泊まりプラン。予約時には小学生以下半額の家族向けプランや「早割60」などもあり、検索した日程では、大人2人と子供2人の家族4人で約2万5000円だった。

友人いわく、「OMOは、いろんなアクティビティを活用して、チェックインからチェックアウトまで楽しみ尽くさないともったいない」とのこと。

ということで、事前に無料の「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」を予約しておいた。


・駅のホームから、もう見えている

最寄り駅はJR・南海電鉄の新今宮駅、もしくは大阪メトロの動物園前駅。今回はJRで向かったが、駅のホームからも見えるほど近い。

ホテルの前に広がっているのは、約7600平方メートルものガーデンエリア「みやぐりん」。芝生広場を囲むようにデッキテラスや散策路が設けられ、駅前とは思えないほど開放感がある。

できるだけ軽やかに、優雅に上っていきたい。が、運動不足のアラフォーには、息切れが避けられなかった……。


・ホテルが「大阪観光の作戦基地」になっている

館内のパブリックスペース「OMOベース」には、高さ約4メートル、幅約6メートルの「ドでかOSAKAボード」がある。

そこに描かれているのが「ご近所マップ」。スタッフが実際に街を歩いて集めた、ガイドブックにはあまり載っていない店や見どころが紹介されている。つまり、ホテルが大阪観光の作戦基地になっているのだ。

ヒョウ柄の衣装や串カツサンプルなど、ユニークなフォトアイテムも。

また、ウェルカムドリンクには大阪らしくミックスジュースも用意されていた。

ちゃんと大阪が感じられるのに、全体の雰囲気はごちゃごちゃしておらず、むしろ洗練されている。

本当にそのバランスが絶妙である。


・いざ入室! 今日泊まるのはこんなお部屋

今回利用したのは「だんだんルーム」。

ドキドキとワクワクが、さきほどのミックスジュースのように混ざり合うなか、扉を開けると……

ベッドが上下に配置された、まるで秘密基地のような空間が広がっていた。

いかにも子供が喜びそうだが、正直に言えば大人の私でもかなり好きだ。

立体的な造りなのに窮屈さはなく、窓際には広げてベッドとしても使えるゆったりとしたソファもある。何より、とにかくおしゃれ。「こんな家で暮らしたい」と思うような空間だった。

勝手に子連れ目線でチェックさせてもらうと、上段のベッドの周囲がしっかり囲われているのが、安心だし、荷物の置き場所が広いのも嬉しい。

靴が散らかりがちな玄関にもゆとりがあるし、浴室とトイレが分かれているのもいい!

おしゃれなのに使いやすく、さらにワクワク感まである。これは居心地がよすぎる。

と思ったのだが、OMO7大阪の本領はここからだった。


・無料の「ほないこか!ツアー」に参加

今回参加したのは、「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」

通天閣やジャンジャン横丁などで知られる新世界を、街を知り尽くした「ご近所ガイド OMOレンジャー」と一緒に巡る無料のツアーだ。これがめちゃくちゃよかった!

自分たちだけで歩いていたら見落としてしまうポイントや、おすすめの店、ちょっと入りにくそうに見える場所まで教えてもらえる。

途中には、大阪のおばちゃんらしい服を着て写真を撮り、最後にアメちゃんまでいただく体験も。詳しく書きすぎると楽しみを奪ってしまいそうなので控えるが、時間が合えばぜひ参加してほしい。

ほかにも予約なしで参加できるアクティビティがあったり、要予約や有料のものもある。友人は串カツを楽しむツアーや、だしをテーマにした朝のツアーにも参加したそう。そちらもかなり良かったらしい。

ただ泊まるだけではなく、ホテルが街へ踏み出すきっかけを作ってくれる。これがOMOの面白さの一つなのか。


・夜の「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」がすごかった

さらに、夜は宿泊者限定イベント「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」へ。

夜になると「みやぐりん」に提灯の明かりがともり、「PIKAPIKA横丁」が出現する。たこ焼きやクラフトビールなどのグルメに加え、射的やスマートボールといった昔懐かしい遊びも楽しめる。

素泊まりでも、小学生以上の宿泊者にチケットが3枚ずつ渡され、たこ焼きや季節のスイーツ、クラフトビールなどから好きなものを2つ、ゲームはどちらか1つ選べる仕組みだった。

これが「無料のおまけ」という雰囲気ではない。芝生とホテルの巨大な壁面、提灯の明かりが一体となった空間そのものが特別で、そこにいるだけで楽しいのだ。


・吉本芸人が登場するショーまで無料!

さらにさらにーーーー!

私が個人的に大好きだったのが、メインイベントの「コテコテSHOW TIME」である。

吉本興業の芸人とOMOレンジャーが登場し、お笑いライブや、ホテル壁面の外装膜を利用した巨大BINGOなどを繰り広げる。もちろん、これも宿泊者は無料で楽しめる。

子供も大人も一緒になって盛り上がり、簡単な大阪らしい盆踊りにも参加できる。最後には芸人さんと記念撮影までしてもらった。

楽しすぎる!


・チェックアウトまでのんびり

翌日のチェックアウトは11時。朝は館内のライブラリーラウンジで本を読んだり、おしゃれな椅子を座り比べたりしながら、ゆっくりと過ごした。

館内でくつろいでいるだけなのに、いつもより少し丁寧な時間を過ごしているような気分になる。それでいて、しっかり大阪らしさも感じられる。この居心地の良さは何なのだろう。

結局、チェックアウト時刻ギリギリまで滞在し、「全然帰りたくない」と思いながらホテルをあとにした。

帰り際には、全国のOMOが紹介された「ご自由にお持ち帰りください」の冊子を、しっかり持ち帰った。

忖度なしで友人たちが次々と別のOMOへ泊まりに行く理由が、すごく分かった気がする。

ちなみに、OMO好きの友人が次に狙っているのはOMO5金沢片町らしい。私はどこへ行こうかな。すっかりOMOのファンになってしまった。

・今回訪れた施設の詳細

施設名 OMO7大阪 by 星野リゾート
住所 大阪市浪速区恵美須西3丁目16番30号

参考リンク:OMO7大阪 by 星野リゾート
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.

▼とにかく「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」が最高すぎた

▼施設名についている「OMO3」「OMO5」「OMO7」といった数字は、ホテルのタイプを表していて、数字が大きいほどサービスの幅が広く、今回泊まったOMO7大阪は、カフェやレストランなども備えたフルサービスホテルに位置づけられている。

▼チェックイン前でも、無料のセルフロッカーに荷物を預けられるのだが、ロッカーには、いろんな串カツが描かれており、ここでも大阪らしさを感じられる

▼チェックアウト後にしゃぼん玉や輪投げも登場

▼1000円で入浴可能な大浴場も見学させていただいたが、まるで美術館のような雰囲気だった

▼ほかにも素敵な部屋がたくさんあって、同じホテルでもまた来たくなる……

▼部屋には大阪らしいコーヒーとアメちゃんが