2025年も気づけば街はすっかりクリスマス仕様。街中はクリスマスソングに溢れ、イルミネーションが輝き、世間は完全にホリデーモードである。

一方の私はというと、婚活パーティに敗れ、今年も無事にぼっちクリスマスが確定したわけだ。とはいえ、子どもの頃からクリスマスへの思い入れだけは強い。ツリーの飾りつけや街中に流れる定番ソング、あのキラキラした空気感は正直いくつになってもワクワクしてしまう。

「独り身でも関係ねえ! クリスマスは味わいたい!」そんな勢いのもと、私はとある場所へ向かった。

そう、クリスマスマーケットである。

・クリスマスマーケットとは?

クリスマスマーケットはドイツを中心にヨーロッパで広く行われている冬の恒例イベント。小さな木の小屋(ヒュッテ)が並び、ホットワインやソーセージ、雑貨などを販売する「冬の縁日」のようなものだ。最近は日本でも各地で開催されており、冬の風物詩として定着しつつある。

今回私が訪れたのは「みなとみらい Christmas Market 2025」。

なんと今年が初開催で、みなとみらい駅を出てすぐのグランモール公園が会場となっている。


入口からすでに青いイルミネーションが輝いていて、歩いているだけでテンションが上がる。そして何より入場無料。ありがてぇ。


会場中央には巨大なスノードームが鎮座し、その周囲を22店舗のヒュッテが取り囲む構成。会場全体に流れるクリスマスソングも相まって、自然と心が躍った。


客層はカップルよりファミリーや女性同士が多く、意外にも外国籍の方は少なめ。中国の「渡航自粛要請」の影響もあるのだろうか。とにかく混雑しすぎず、ちょうど良い賑わいだった。


・とろーりチーズ&グリルキッチン馬車道

さて、まず何を飲もうかと歩いていると、威勢の良い呼び込みに足を止められる。


お話を伺うと、愉快な店主の水澤さん(左)とワインソムリエの佐々布さん(右)が共同で出店しているという。おすすめは「肉厚のイカバター(500円)」とのことで、まずはそれを注文。


お酒は何が合うのか……と迷っていると、店の仲間らしきグループが「シャンパンがおすすめ‼︎」と熱くすすめてきた。

いやいや、イカとシャンパン? と内心ツッコミつつ説明を聞くと、どうやらデヴィ夫人おすすめのシャンパンらしい。そんなの飲みたいに決まってるじゃん! ということで「バズシャンMVSAグラス(800円)」も併せてオーダーする。


料理が届くと、骨付きウィンナーをサービスでつけてくれるという粋な計らいも。さらにその場にいた皆さんと半ば強制的に乾杯し、ひとり飲み企画のはずが早くもひとりではない状態に。しかし楽しいので良しとしよう。


肝心のイカバターはパンチの効いた濃いめの味付けで、これは絶対ビールに合うタイプ。ウィンナーも肉の旨みがしっかりで美味しい。


シャンパンは甘口で飲みやすく、案外イカともケンカしなかった。


また、店主である水澤さんはなんと年間300日はイベント出店しているらしい。なんてタフなんだ。

ありとあらゆるイベントに出没しているようなので、見かけたら声をかけると良いだろう。なかなかパワフルで元気がもらえるおじさまだったぞ。

束の間の会話を楽しみつつ、次のお店へ。


・シャンパンクリスマス

こちらでも元気な店主に遭遇。キャッチコピーは「みなとみらいで本物のシャンパンが楽しめる28日間」とのことで、シャンパンやワインを豊富に取り扱っているようだ。


おすすめを聞くと「白ワイン(880円)」とのことなので注文すると、なぜか店主がその場で商品である「ポテトチップス黒トリュフ風味(660円)」を開封し、試食をすすめてくる。


そして理由不明のまま缶ごとプレゼントしてくれた。こちらとしてはありがたいが、なんとも謎な展開である。


会場にはイートインスペースがあるため、そこで白ワインをひと口。すっきりして飲みやすい。チップスはトリュフ塩味で、香りが強くて贅沢感がある。気付けばワインもチップスも完食していた。


・オフィシャルドリンクはヒューガルデン

このイベントのオフィシャルドリンクはヒューガルデンらしい。


せっかくなので最後は「ヒューガルデンロゼ ホット(1000円)」を注文。ホットビールは何気に初体験だったが、体がじんわり温まるし、甘さもあって冬にぴったり。


ただ私は甘党ではないので、最後は塩気が欲しい。

ポテチでお腹はかなり膨れていたが、塩気を求めて会場を歩いているとクラムチャウダーを販売しているヒュッテを発見。


「KOKOROOM」で購入した「クラムチャウダー(600円)」は濃厚で、アサリもたっぷり。冷えた夜に染みる味だった。


・とても楽しい夜だった

最初は「ひとりでしっぽり飲もう」という気持ちで来たものの、気づけば店主さんや他のお客さんと交流し、なかなか賑やかなひとり飲みになった。

実のところ、いつも以上にさみしくアウェーなひとり飲みになることを想定していたのだが、クリスマスマーケットは敷居が低く、ひとりでも意外と楽しめる。

みなとみらいのクリスマスマーケットは25日まで開催しているので、興味がある人はぜひ足を運んでみてほしい。こんなひとり飲みもまた一興だ。

【総合評価】

・コスパの良さ:★☆☆☆☆
・1人飲みのしやすさ:★★☆☆☆

【今回のお会計】

▼飲み物
・バズシャンMVSAグラス 800円
・白ワイン 880円
・ヒューガルデンロゼのホット 1000円

▼おつまみ
・肉厚のイカバター 500円
・クラムチャウダー 600円

→合計 3780円

参考リンク:みなとみらいクリスマスマーケット
執筆:大島あさ未
Photo:RocketNews24.

▼ドームの中はこんな感じ

▼デヴィ夫人おすすめシャンパンのボトルはこちら

▼クリスマスの装飾って可愛いよね