つい先日、およそ半年ぶりに歯科検診に行ってきました。みなさんは行かれていますか、歯科検診。私(サンジュン)はものぐさな方なのでついつい後回しにしがちなんですが、行くとスッキリして気持ちイイですよね。

さて、その歯科検診でのこと。ちょっとしたブレイクタイム(?)に歯科助手の方から歯ブラシをオススメされました。なんでもヨーロッパ発祥の『クラプロックス(CURAPROX)』という歯ブラシらしいのですが……。

・こだわり無し

電動歯ブラシなどを経て、ここ数年私はお気に入りの歯ブラシを使っています。名前は伏せますが日本製の歯ブラシで、それこそ私が通っている歯医者さんにオススメされたのがきっかけでした。

ヘッドが小さめなので奥の方に届く感じがして、それがいいんですよね。「これじゃなきゃダメ!」ってほど強いこだわりはない一方で、特に歯ブラシを変える予定もありませんでした。ところが……。

・プレゼン

一通りクリーニングが終わって先生の最終チェックを待つブレイクタイム中に「最近、新しい歯ブラシを入れたんですよ~」と歯科助手の方のプレゼンが始まったではありませんか。ふむふむ?


歯科助手さん「一般的な日本製の歯ブラシの毛ってナイロン製なんですね。だいたい1つの歯ブラシに800~1000本くらいの毛が使われてるんです。いまサンジュンさんがお使いのもそうですね。

ただこれ(クラプロックス)は毛が特殊な細い繊維で、1本の歯ブラシに5000本以上の毛が使われてるんですよ。使うと柔らかく感じると思うんですけど、毛が細いから奥に入ってしっかり汚れが取れるので良ければ1度試してみてくださいね」


……なるほど。歯の模型を使いつつプレゼンしてくれたが、確かに歯を一気に覆った “一網打尽感” はある。ただ見た感じヘッドが大きいような? ワシはヘッドが小さい方が好きですねん。


歯科助手さん「そうなんですよ。日本では長年ヘッドが小さい歯ブラシが推奨されてきましたからね。ただ使ってみると毛はしっかり奥まで届きますよ。世界的には大きなヘッドの方が主流なんです」


確かに海外に行くとバカほどヘッドが大きい歯ブラシを見かけてビビることがある。そうか、あれは体型や文化の違いだけではなかったのか。でもお高いんでしょう?


歯科助手さん「お値段は1本1200円です。ただし3カ月使えます。だいたい日本の歯ブラシは1カ月くらいが寿命なので、そう考えるとそこまで割高じゃないのかな~と。でもホント、興味があったらでいいので」


ムムム。そこまで言われたら1度試してみるしかあるまい。というわけで、クラプロックスを1本購入し自宅で歯を磨いてみることにした。ちなみにやたらと色のバリエーションが豊富で、見た目はポップな歯ブラシです。


・スイスのメーカー

で、歯を磨く前に一応調べてみたところ『クラプロックス』はスイス発祥の企業が開発したオーラルケアのブランドとのこと。歯ブラシ以外には歯間ブラシや電動歯ブラシ、歯磨き粉なども製造しているようでした。

また特殊な繊維は「クーレン繊維」というらしく、公式サイトには「コシがあるのにしなやかなのでプラークをしっかり除去でき、歯肉にも優しい歯ブラシです」と記述されています。ふむ、なるほど。それが5000本以上あるってことやな?

・使ってみた

というわけで歯を磨いてみると……ゴシゴシ……シャシャッ……ゴシゴシ……シャッシャ……なるほど、大体わかった。まずファーストインプレッションですが、確かに毛先は柔らかいです。ただし、5000本もあるせいなのか柔らかすぎるとは思いませんでした。

模型を見ていた時に感じていましたが、歯ブラシが歯を覆い尽くす感覚というんでしょうか? 歯に毛先を当てに行くというよりは、歯ブラシの中で歯が磨かれる感覚? ちょっとわかりにくいですかね?

車で例えるなら、手作業で洗うのが一般的な歯ブラシで、クラプロックスはガソリンスタンドの洗車機みたいな感じというか。いずれにせよヘッドの大きさと毛の圧倒的な多さで「包み込んで磨く」みたいな感覚でした。


実際にいつもより歯がツルツルになったので、しばらくはクラプロックスを使ってみようと思っています。ただし、ベロをギャンギャン磨くにはナイロンの歯ブラシの方が向いていますし、別でフロスも必須でしょう。

私自身、特に歯ブラシにこだわりはないので、こういう機会でもなければ新しい歯ブラシを試すことはありませんが、使ってみたらみたで新しい発見はありますね。クラプロックスは、まあまあ新感覚の歯ブラシでした。

参考リンク:Amazon「クラプロックス(CURAPROX)」クラプロックス
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.