「医者に電動歯ブラシを止められた」と言ったら、ウソだと思う人もいるだろうか。ハミガキを頑張っているのに歯のトラブルが続いた私は、「なぜなのか」と医者に詰め寄った。すると「ハミガキのやりすぎ」という衝撃の答えが返ってきたのである。

どうやら私は磨く力が強すぎ、注意せねば歯を痛めてしまうのだとか。仕方ないとはいえ電動歯ブラシのない人生は悲しいものだ……。そんなある日のこと。ドン・キホーテで『電動歯ブラシ製造マシーン』なる商品を見つけたのだが、購入を即決できなかった理由が2つある。

1つは「パッケージが若干フザけた感じ」なこと。2つ目は「激安すぎる」こと……!

・刺激が欲しい

ちなみに私が医者から使用を許可されているのは『エビス プレミアムケアハブラシ やわらかめ』という歯ブラシである。この銘柄は毛が非常に細く柔らかいため、磨く力が強い私に最適なのだそう。おかげで歯の状態は改善されたが、やや刺激に欠けるというのが正直なところだ。

そこへきてドンキの『電動歯ブラシ製造マシーン』は、手持ちの歯ブラシを “超音波ブラシ化” できるものらしい。おまけにお値段、破格の998円(税抜)ポッキリ! 5万円以上する商品も珍しくない電動歯ブラシ業界で、これが本当だったら大発明だ。

ただパッケージはパリピっぽい女性が「なぁ、コレめっちゃすごない?」と、なぜか関西弁で叫ぶ様子がデザインされており、なんだかチョッピリ怪しい感じ。でも「安い = 粗悪品」とイメージしてしまうのは日本人の悪いクセだよな。反省してさっそく購入!


う〜む、あまりにも軽い………………!


・しかしパワフル

『電動歯ブラシ製造マシーン』は「手持ちの歯ブラシをハメるだけ」という超シンプル構造だ。重さはたったの51グラム(乾電池は除く)。洗面器を彷彿とさせるプラスチックの質感。見た目だけで言えば正直、すご〜く「998円(税抜)っぽい」

全く期待する気持ちになれないけど、とりあえず使ってみよう。


ホラぁ! やっぱり全然パワーが無いじゃん……


……いや待て! 念のため説明書をよく読み返してみると「古い電池の場合は、振動が弱くなる場合があります」という注意書きを発見だ! あぶねぇ!!! 使い古しの電池使っちゃってたよ! 慌てて新品のアルカリ電池と交換してみたところ……


笑っちゃうくらいの超振動でした! 電池の残量には気をつけるべし。


・一部の人には超オススメ

説明書きによるとこの商品は、1分間に2万回転の音波振動を発生させているらしい。どういったタイプの振動なのか? 等といった件に関しては歯科医じゃないので申し上げにくいが、普通の電動歯ブラシと遜色ないパワーではある。

手持ちの電動歯ブラシ(約1万円で購入)と比較すると振動に多少粗さが目立つため、「電動歯ブラシにこだわりがある」という人には物足りないのかもしれない。ただ私のように「特定の歯ブラシを使いたいが、電動の刺激もほしい」というタイプの人にとっては、かなり理想に近い商品なのではないだろうか。

また「とにかく安く電動歯ブラシを使いたい」という人にもオススメだ。通常の電動歯ブラシは本体のほか取り替え用のブラシを購入せねばならず、これがまた割とお高めなんだよね……。この商品はサイズさえ合えば格安歯ブラシも電動化できるからコスパは最強!

あっ、それから「軽くて持ち運びに便利」ってのもあるな……うん。やはり使う人のニーズによっては相当活躍が期待される『電動歯ブラシ製造マシーン』。998円(税抜)ならチャレンジしてみてもいいんじゃないかな?

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.