ジャンボ! 先に結論を言うと、今回のポテロール(ポテト屋さんをパトロールすること)は最悪だった。さらに前代未聞の味がした。
腹ペコ状態でランチとして行ってみたのは、アフリカ・ケニアはナイロビの「マガディロード」沿いにある『ビータス チキン レストラン(Beatus Chicken Restaurant)』だ。
さっそく入店してみると……
この店は、スタッフが私を歓迎してくれなかった。
たとえば入店直後。普通なら誰かしらが声をかけてくれるが、この店は完全放置。
なので私は椅子に座り、スタッフさんが来るのをじっと待っていたが、2分経っても5分経っても来やしない。
入店した時は腹が減っていたのに、だんだん腹が立ってきた。
大声で「すみません!」と叫ぶと、やっとこさスタッフがやってきたので「ポテトひとつ」とオーダーした。
するとポテトは、わりとマッハでやってきた。
しかし、おいしそうな香りは皆無であり、ホカホカでもない様子。
まあでも美味しければ問題ない……とポテトを1本、口に入れてみると!!!
甘い!!!!!!
甘いのだ。完全に砂糖の味がするのだ。ちょ、ちょっとまってくれ。甘いポテトなんて人生初。ていうか本当に砂糖がかかっている。もしかして塩と砂糖を間違えた?
私は「ヘイ、スタッフ!」と手を挙げ、「いったいどうしてポテトに砂糖がかかっているのですか?」と質問した。
するとスタッフは、さも当然のような顔をしてこう言った。
「当店で作るポテトは、塩の代わりに砂糖を使っていますが、なにか?」
なにか?……って、そんな堂々と言われたら「そうなんですね」としか言えないムードになっているが、私は勇気を出して「なぜ砂糖なのですか?」と詰めてみた。
すると、
「当店のポテトは甘いんです。なのでポテトが好きなのは小さな子供たちだけ。つまり、ポテトは子供用のメニューなんです。それがどうかしましたか?」
まるで私がお子様ランチを注文して「子供っぽい!」と怒ってるヤバめのクレーマー(カスハラ)みたいになってしまっているではないか。
たしかに周りをグルリと見渡すと、たくさんの小さな子供たちがポテトを食べにきている。スタッフの言うとおり、子供用として認知されているようだ。
少し気恥ずかしくなった私はスタッフに対し、
「いやぁ、砂糖のポテトは人生初でね。ちょっとビックリしてしまったよ(笑)」
と余裕の面持ちで話しかけてみたが、スタッフは真顔で
「ひとくちにポテトといっても、世の中にはさまざまなポテトがあります。そして、さまざまな方法で調理されています。なんなら、当店よりもさらに多くの砂糖を入れるポテトだって世の中にはありますよ」
とクソ正論を叩きつけられた。なんかムカついたけど、スタッフの言う通りだとも思った。私のポテト経験値は、まだまだ低い。もっと修行せねば……くやしいけど……。
気を取り直して、砂糖のかかった「甘いポテト」を食ベ進めようとしたが、やはり「辛い(しょっぱい)(あるいはケチャップ味)と思い込んでいる食べ物」だと思っているものが「甘い」と、体が拒否反応を示す。
しかも美味しくはない。具体的には味がしない。甘いんだけど、味がしないのだ。感じられるのは砂糖だけで、なんだか全然フォークが進まない。
さらに!
レストラン内には、小さな「G」がチョロチョロと歩き回っていたので、ポテトにも集中できず、どんどん食欲もなくなっていく始末。腹ペコ状態で入店したのに……。
店は混んでいて、それなりに人気店のようだったけど、私が再訪することはもうないだろう。ちなみにポテトの価格は100kes(約119円)だった。クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼お客が絶えない人気店ではあるようだが……
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