北九州にはさまざまな顔があるが、そのひとつが近代日本の発展を支えた製鉄業で成長した街、という面だろう。2015年には、官営八幡製鉄所関連の施設が世界文化遺産に登録されている。

そして、そのことをきっかけに北九州らしい土産物として生まれたのが、本物のネジのように締めたり外したりできるネジチョコだ。発売当時、そして以降も話題になったのでご存知の方も多いに違いない。

ただでさえ遊べて楽しいネジチョコであるが、組み合わせることで飛行機を組み立てられちゃうセットまであるという。小倉駅にてそちらを入手したので、遊んで食べてみたい。


・工具セットもあるよ

ネジチョコはボルトとナットからなっていて、冒頭に書いた通り実際に締められるという点が魅力のひとつとなっている。しかもカカオ50%のスイートチョコを使用して作られていて、美味しいらしい。

『メカサブレ飛行機セット(税込1512円)』では、飛行機の機体がサブレで形成されており、それらがバラバラになっているのでネジで締めて組み立てていくというもの。

前身として『メカサブレ工具セット』という商品もあり、こちらにはくるくると回せる歯車型やギアやレンチ、ドリル型サブレが付いている。工具セットの方がより遊べて、子どもたちへのプレゼントには良いかもしれない。



・楽しい

さて、それではさっそく組み立ててみよう。特に難しいことはなく、サブレのボディに主翼や水平尾翼を差し込み、ネジチョコで主翼エンジンと尾翼固定パーツを取り付けるだけだ。


簡単は簡単なのだが、気を配る点はいくつかあって、まずネジチョコの保管状態。記者はクーラーの効いた部屋に置いていたが、それでもこの暑さだ。少しチョコが溶けていたようで、持った時にややベトっとしていた。


気にせず締めようとしたところ、砕けてしまったので、完全に記者の配慮が足りないが故の結果であるがみなさんも注意してほしい。そして力が弱くてもネジっぽさを体感できるように作られているので、加減にも気を付けるべしだ。


あとはサブレを折らないようにさえすれば、あっという間に飛行機の完成である。凝る人はチョコペンなどで機体をデコると、さらに味わい深いものができるに違いない。

いやはやしかし、これは楽しいぞ……! 何よりやはり、ネジを締めてパーツ同士を組み合わせるという工程を、食べもので出来るというところがワクワクする。



実際にやってみるとおそらく、作ったは良いがしばらくそのまま置いて眺めておくことになるだろう。記者もそうしたいところではあったが、ナットをひとつダメにしてしまったので、付けられないかった尾翼固定パーツのサブレと、砕けたナットチョコを食べてみることに。

ちょっと切ない気持ちはありながら、味の確認ができて良かったではないかと自分を納得させつついただく。


サブレは優しい甘味と、しっとり目の食感。チョコはミルキー感があり、まったりとした甘みだ。いずれもホッと落ち着く味で、申し分ない美味しさ。

この味だけで満足なのに、遊びの要素を入れてくれるなんて、なかなか粋である。北九州の魅力を楽しく伝えられるアイディア商品だなあと、感心してしまった。

お土産としてだけでなく、思わず自分用にひとつ買って帰りたくなる『メカサブレ飛行機セット』。北九州で見かけた際はぜひ、手に取ってみてくれよな! 

参考リンク:ネジチョコ
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼メカサブレ飛行機セット、楽しい商品でした

▼ネジチョコ、ナイスアイディア商品